Netflixで配信中のドラマ『今際の国のアリス』。突如「今際の国」という異次元に放り込まれた人々が、生き残るために、数々の「げぇむ」を突破していく姿を描いています。
山﨑賢人さん、土屋太鳳さんら、豪華キャストが命がけの戦いに挑み、佐藤信介監督によるVFXは壮大! ファンタジーながらも、あまりのリアルな映像に、自分が本当に「今際の国」にいるような気になってしまいます。
登場人物たちが死闘を繰り広げる中、次第に私たちは、「生きるとは何か?」について考えざるをえなくなるはず。そんな深淵なテーマを持った本作に迫ります。
■原作は麻生羽呂氏によるサスペンスコミック
本作は、現在も新章が『週刊少年サンデー』(小学館)で連載中の麻生羽呂さんによる同名コミックが原作。
『不思議の国のアリス』を模したように、同作にちなんだ名前の登場人物が多く出てきますが、本作の舞台は「死に際」の意を持つ「今際の国」ですから、なんともおどろおどろしい感じがします。
この「今際の国」に放り込まれた登場人物たちは、「げぇむ」に参加して、それをクリアしなければ死んでしまう状況に追い込まれます。まさに私たちが、日頃スマートフォンやパソコン上で楽しんでいるゲームを、登場人物たちは、自分の体、つまりは命をかけて、実際にプレイしなければならなくなるのです。
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■山﨑賢人さん扮する無気力な青年が…
さらに、本作の主人公「アリス」は、有栖良平(ありすりょうへい)という名の男性なのも、『不思議の国のアリス』とは違うところ。こちらの「アリス」は、出来のいい弟とは対照的に、ゲーム三昧の日々を送る鬱屈した青年です。イマドキの無気力な若者を演じる山﨑賢人さんの、等身大の演技が共感を呼びます。
そのアリスと、友達のカルベ(町田啓太さん)、チョータ(森永悠希さん)が3人で、渋谷の街中をふざけながら歩くシーンは圧巻。平和で楽しそうな仲間たちの姿は、ほほえましいのですが…。
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