夏が近づくにつれ、熱さに負けないスタミナをつける為に食べたくなるのがお肉。中でも安価でビタミンBが豊富な豚肉は多くの人に愛される食材の一つです。
しかし、豚肉は必ず中まで火を通してから食卓に並べて頂きたいところ。
近日タイにて、「生焼けの豚肉」が原因で体中に異変が起こるという事件が発生したためです。
■体中に寄生虫が拡散
この恐ろしい症例を公表したのは、タイの国立スラナリー工科大学・寄生虫研究センター(PDRC)の公式フェイスブック。
18歳になる青年が頭痛、嘔吐、そして足をつるなどの症状に苦しみ、医者に助けを求めたところ、嚢虫症(Cysticercosis)であることが発覚。レントゲンで撮影をした結果、脳や上半身、そして足…と、全身に寄生虫が蔓延しているとんでもない事実が明るみになったのです。
投稿された画像には身体のありとあらゆる箇所に白い斑点が写っており、これらが全て寄生虫であることも明かされていました。
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■まな板の使用法にも注意を
医師の診断によると、青年は火が完全に通っていない豚肉や、洗浄が不十分な野菜や果物を日常的に食べていたとのこと。これらが原因で寄生虫が体内に入り込み、知らず知らずのうちに大繁殖を起こしてしまったというのです。
現在、青年は適切な治療を受けたことにより徐々に回復の兆しを見せていますが、一歩遅ければ命に係わる事態になっていたかもしれないとのこと。
研究所は「生ものと火の通ったものでまな板を分けなかった場合でも十分に起こり得る事象」であることを強調し、日頃の炊事には気を付けて欲しいと警鐘を鳴らしています。