性的マイノリティの普及啓発活動が広がり、以前に比べれば理解をしてくれる人は増えたと思います。しかし、自分が当事者であることをカミングアウトする人はどうでしょうか。
同性婚に関する話題も多くなりましたが、同性に気持ちを伝えることが簡単でないのは、想像できるでしょう。
■同性から告白されたことがある?
fumumu編集部では、全国20〜60代の男女1,357名に、同性から告白をされたことがあるか、調査を実施しました。
あると答えた人は、全体で9.1%と1割以下。性別・年代別では、20代男性が少し多いですが、2割を超えません。
「同性愛は理解をしているつもりですが、いざ自分が告白をされたら戸惑うと思います。周囲に当事者がいないので、実感がないのかもしれませんね」(20代・女性)
「もし友達に告白をされたら、そこから気まずくなってしまう気がする」(20代・男性)
しかし、気まずくなるのは、男女間でも変わりがないはずです。
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■アウティングを恐れて
性的マイノリティだと他の人たちに知られたくない人は、告白をするハードルがさらに上がります。好きな気持ちを伝えたことを、周囲に広められるおそれがあるからです。
「アウティング」と呼ばれるこの行為は、大学生が自殺にまで追い込まれ議論になりました。アウティングを恐れるのは、それだけ同性愛に対する偏見が今でも強く残っているからともいえるでしょう。
同性を好きになったことがある女性は、そのときの気持ちを次のように語ります。
「ずっと心の中で、気持ちを抱えておくだけでした。気持ちを伝えることだけが、愛情の表現ではないと思うようにしていたんです。
相手には幸せになって欲しいって思っていたので、結婚を聞くと、つらい気持ちもあったけど祝福をしました。たとえ彼女の人生に私がいなくても、楽しく生きてくれたらいいなって。
相手に依存をしてドロドロになるよりも、健全な気持ちだと思うんですけどね。そう考えると、『本当の愛ってなに?』って思えてきます」
気持ちを伝えることもないままに月日は流れ、伝えられない気持ちを、できるだけポジティブな気持ちになるようにしたようです。
今後、同性から好きだと告白されることも珍しくなくなるでしょう。戸惑う人も多いかもしれませんが、相手が同性でも異性でも、好きな気持ちは同じはず。真剣な気持ちを受け止める姿勢が大事ですね。
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(文/fumumu編集部・ニャック)