「明日天気にしておくれ」の願いを込めて… 約5割の人が“アイツ”を作った経験あり

諸説ありますが、その起源には切なく恐ろしい物語が隠されているようです。

てるてる坊主

楽しみにしていたイベントの日が雨予報。こうなったらアレを作ってお願いするしかない…。実際に作った経験がある人は少くないようです。



■およそ5割「てるてる坊主を作った経験あり」

fumumu編集部が全国の10代〜60代の男女800名を対象に実施した調査では、全体で53.8%の人が「大切なイベントの前に、てるてる坊主を作った経験がある」と回答。

大切なイベントの前に、てるてる坊主を作った経験がある

なお男女別に見ると、男性は42.7%、女性は65.5%という結果でした。



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■それでも降ったら仕方ないと諦めがつく

編集部が話を聞いた30代の女性は、「楽しみなイベントや行事のときに雨が降ることが多かったので、小学生の頃からずっとてるてる坊主を作ってお祈りしていました」と回顧。

当然、それでも雨が降ることもあり、これだけ祈っても降ってしまったら仕方がないと諦めるための儀式でもあった気がすると、苦笑していました。



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■人々のために身代わりとなった少女

約半数の人が晴天を願って作ったことがあるというてるてる坊主。その起源を調べてみると、諸説ありますが、その中には切なく恐ろしい説も。

1つは、中国から伝わった、「坊主」ではなく「女の子」の話です。中国で大雨が続き、水害を止めるために女の子が天に向かって祈りを捧げていました。すると、東海竜王の妃になれば雨を止ませるという天からのお告げがあり、女の子は人々を救うために妃になることを決意。その瞬間に雨が止み、女の子は姿を消してしまいました。

それ以来、雨が続くたびに、自ら身代わりとなり人々の暮らしを守ってくれた女の子を偲んで娘の人形を作って吊るすようになったのがてるてる坊主の始まりだというものです。平安時代にこの言い伝えが広まり、日本では祈る役目をお坊さんが務めていたことから、呼び名が「坊主」となったと言われています。



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■布の中味はお坊さんの生首だった

もう1つは、日本が起源となる話です。昔、長雨が続き作物が育たずに人々が苦しんでいたところ、1人のお坊さんがやってきて雨を止ませるためにお経を唱えました。しかし雨は一向に止む気配を見せず、お坊さんは嘘つきと罵られて首をはねられてしまいます。その後、その生首を白い布で包んで見せしめとして吊るしたところ、なんと翌日に雨が上がったというのです。

そこから現在のようなてるてる坊主へと繋がっていくということらしいのですが、吊るされているのが生首だと考えると思わずゾッとしてしまいますね。どの説も複雑な気持ちになってしまいます…。※諸説あり。

科学が発達した現代でも神頼みをしたくなるときもありますが、天候が不安定になる季節の変わり目は、折りたたみ傘を携帯しておくなど対策も心がけたいですね。

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(文/fumumu編集部・蒼羽 結
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2024年5月20日~2024年5月27日 調査対象:全国10代~60代男女706名 (有効回答数)

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