「別れたい」と言われて1週間で復縁…からの10時間後にはまた「別れる！」 振り回されるアプリでの恋
マッチングアプリにどハマり中のモノマネ芸人・小出真保が、アプ活で出会った人とのアレコレを吐き出します。
リアルな体験談や心境をポップに時にダークに伝えていく『全力！ 女芸人小出真保の婚活ダイアリー』。
私は諦めきれずに彼の家の前でスタンバイ。それでも別れたい彼の気持ちは変わらず、もうダメかとキッパリ諦めた途端、急展開。なんと抱きしめられ「俺は、まほちゃんをすっごくすっごく好きなんだなって気づいた」と言われました。そして、そのまま、復縁。
まるで少女漫画。最高でした。お互い涙、涙で、めでたしめでたし。では、ありませんでした…。続きです…。
■本当に別れるつもりだった
つらかったこの1週間。ずっと仲直りをすることしか考えていなかったこの1週間。勝ち取った！ 今、私は彼の腕のなかで幸福に浸っている。しかも言われちゃった♡「すっごく好き」だって。むふふ…と、調子に乗り出していきたいところですが、今日私が来なかったらどうなっていたんだろう。全く連絡が向こうからはなかったけれど。そのあたり聞いてみたい。私はすぐ野暮なことを聞いてしまう癖があります。
「別れるって言ってたけど…私の荷物、この家にまだあるし、やっぱただの喧嘩だよね♡」こんなふうに聞いてみると「送ればいいじゃん、荷物は」と、随分と冷めた返事。そして「…本当に別れるつもりだったから」静かな声でこう言いました。
このとき、私は感じとってしまいました。なんだか…まだ終わっていない気がする。無理矢理修復しただけで、えびおくんが激務なのは変わらないし、私は結婚に焦ってるし、このまま上手くいくのかな？ と、せっかく今両想いでラブラブなのにまたモヤモヤが少しづつ襲ってくるのでした。
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■中毒性
えびおくんはもう明日からお仕事で忙しい1週間が始まりますが、私は暇です。ベッタベッタしながらニヤッと彼を見つめているだけです。激狭い部屋のベッドのうえで。えびおくんも喧嘩したばかりだからか、たまにくっついてきて甘えてくれます。ですが「まほちゃん、帰らないの？」と言われました。
え、なんで帰るという発想になるの？ 仲直りしたらしばらくは愛を確かめ合うのがカップルでしょ？ 「いいじゃん、まだ一緒にいたい♡」可愛く言うと、えびおくんも仕方ないなぁという感じでパソコンをカタカタ。真剣な表情でお仕事する彼を見ながら、はぁ〜別れなくてよかったぁ、幸せだぁ。と私はご機嫌でした。この喧嘩と仲直りの繰り返しってなにか中毒性みたいなものでもあるのでしょうか。危険です。
夕ご飯の時間となりました。喧嘩しちゃったんだもん♡今日は腕をふるっちゃうぞ！ えびおくんも一緒に作ろう♡なんて言ってくれて2人でカレーを作りました。えびおくんがお気に入りのスパイスから作るカレー。この「スパイスから作るカレー」って流行っているんですね。けっこうマッチングアプリをやっていると、プロフィールにスパイスから作るカレーが趣味と書く若者多いです。えびおくんは夕ご飯をちゃんと自炊することを喜んでくれるので、これで彼の機嫌もますます良くなることであろうと、思っていました。
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■悪い予感
私がこのまま泊まる気だとわかった途端、えびおくんは「今日泊まるの…？」「仕事は？」と聞いてきます。そういえば、ここ最近はお笑いのことはまったく考えていませんでした。「月曜日はミーティングとか多いからちょっと集中させてほしい」と。えびおくん。…あら？ なんだかピリピリ系？ 空気が変わってきました。
たしかに明日からまた起床時間が早い日がはじまるもんな、空気読んで帰るべきだったか…でもまた帰って連絡とれなくなるのが不安。「大丈夫だよ、大人しくしてるから、YouTubeでも見よう」と抱きつくと、まぁ、今日は仕事はここまででいいと思ったのでしょう、結局、またラブラブして1日が終わりました。よかった、私たちはまだ大丈夫♡
…ではありませんでした。朝起きると、もうえびおくんは在宅ワークの準備をしています。本当に忙しい毎日がスタート。さて、私は、Netflixでも見るか。そしてあっという間に夜に。昨日の残りのカレーを2人で食べていると「まほちゃん、今日は帰るよね？」。まぁ、そう来るだろうなとは思っていました。「どうしようかなぁ、一旦帰ってまた来ようかなぁ」と、ダラダラしていると…発症しました。「だめだ！ やっぱり別れる！」。彼は立ち上がっていました。
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