『おっさんずラブ-リターンズ-』7話 「牧がすべて」春田が語る牧へのゆるぎない愛情に感動

「どう生きるのかい」の問いかけにふさわしく、それぞれの生き方が動き出す第7話。

おっさんずラブ
(画像は『おっさんずラブ-リターンズ-』公式Instagramより)

16日放送のドラマ『おっさんずラブ-リターンズ-』(テレビ朝日系)の第7話「君たちはどう生きるのかい」。

先週の放送では、春田(田中圭さん)と牧(林遣都さん)の結婚式に参列していた黒澤部長(吉田鋼太郎さん)が、手のひらに自分の口から出た血がついているのに気づく衝撃のシーンで幕を閉じました。

今回はタイトル通り、部長に加え、春田の幼なじみでシングルマザーのちず(内田理央さん)、春田と牧の家の隣人だった菊之助(三浦翔平さん)らの、「生きる」ことに関するエピソードが描かれました。それぞれの選ぶ「生き方」を探ってみましょう。



■生と死が交差する病院で

血を吐いた部長は病院へ行きますが、ストレスによるものだと診断されます。ですが、どことなくしっくりこなかった部長は、元妻の蝶子(大塚寧々さん)のはげましもあり、別の病院へ診察に。

また、牧といっしょに仕事をしているちずは、過労で倒れて入院。そこで春田と牧は、ちずの3歳の息子を、しばらくあずかることになります。

一方、犯人逮捕の任務に携わっていた菊之助が撃たれたと、公安警察の元上司から連絡を受けた和泉(井浦新さん)は、あわてて菊之助の搬送先の病院へ駆けつけるのですが…。



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■「家族」のような存在でも

第4話では、菊之助を「弟」と呼ぶ和泉に対し、和泉に恋心を抱いている菊之助が「弟なんかじゃねえよ」とつぶやく姿がありましたが、いずれにしても公安警察官としてバディを組み、長い間いっしょに暮らしていた2人は、お互いが「家族」のような存在なのは確かだったのでしょう。

ですが、法律で認められた「家族」ではないため、「家族」以外は面会できないと、和泉は病院のスタッフに止められて、菊之助に会わせてもらえません。その時叫ぶのが「あんたらに、俺と菊の何がわかるんだよ」。

正直、「そういうあなたは、菊之助の気持ちをわかってないでしょ」とつっこみたく部分もありますが、「家族」というものを考えた時、積み重ねてきた時間が多ければ多いほど、一言では言い表せない「意味」を持つのだと思わされます。



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■自由に生きるには

そして偶然、病院の屋上に出た和泉は、点滴をしながら夕日を眺めている菊之助と対面します。実は菊之助は、和泉の元恋人で、菊之助の親友でもあった秋斗(田中圭さん・2役)を殺した犯人を逮捕、すべて「終わった」のでした。

「あなたはもう自由に生きていいんです」と菊之助は和泉にいいますが、「そんなこと急に言われてもな…この先どうやって生きていけばいいか」と和泉は遠くを見つめます。

するとふいに菊之助が右手で和泉の左腕をつかみ、キスします。驚いた和泉に向かって、「すみません。ずっと、好きでした」とやっと自分の気持ちを伝えたのでした。



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■「家族」を壊してまでも

この菊之助の意思表示は「家族」の崩壊を意味しますが、「家族」を壊してまで貫いた並々ならぬ菊之助の覚悟がうかがえます。これに対し、和泉はただ驚くばかりだったのですが、どう答えるのかによって、和泉にとっての「家族」の形が見えるのかもしれません。

途中、春田にとって、牧はどんな存在かと和泉が聞く場面がありますが、春田の答えは、「俺にとっちゃ、牧がすべて」。

春田の牧に対する愛情は、確固たるものなのがわかる台詞ですが、結婚式を挙げたといえど、春田と牧も、法律的に認められた「家族」ではありません。「家族」になるということは、それぞれが自分の「生き方」を自分で選んだ「結果」でもあります。

ラスト、さらに詳しく検査した結果、部長は「余命一ヶ月」と医師に宣告されるシーンで幕を閉じます。それぞれの選ぶ「生き方」の「結果」が幸せになることを願いながら、次週を待ちたいと思います。

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(文/fumumu編集部・尾藤 もあ

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