アプ活で出来た彼氏に別れを告げられるも、諦めきれずに家の前でスタンバイ 2人で泣きながらハグした結末
マッチングアプリにどハマり中のモノマネ芸人・小出真保が、アプ活で出会った人とのアレコレを吐き出します。
リアルな体験談や心境をポップに時にダークに伝えていく『全力! 女芸人小出真保の婚活ダイアリー』。
今回の喧嘩、今までとは違うもう取り返しがつかない感、すごい。過去にも彼と何度も喧嘩しその度に不安になっても仲直りし、なんだ、やっぱり大丈夫じゃん、という繰り返しに甘えていたのか。
今回は、もうダメかもしれない。次の日の朝になれば「昨日はごめんね」というLINEが来てるかもしれないという期待は裏切られ、その次の日もその次の日もLINEは来ませんでした。
■このまま終われない
「別れたい」と言ったのは彼なのに。あの涙。泣いていました。ただ、目をウルウルさせただけではありません、ちゃんと涙が滴り落ちていたし、ティッシュも使っていた。男の号泣。忘れられるわけがない。寝て体力が戻った私は、早速親友に電話。学生時代から私のことをよく知ってくれている親友。もう婚活中は人には相談しないと決めたけれど、結局、してしまうものです。
「次、次」。親友から出た言葉はあっさりとこれでした。「え、もう次でしょう」ちょっと待って、泣いてたのに? 「その涙って、別れる決意をした涙じゃなくて? わからないけれど、まほにはもっといい恋愛してほしいなぁ」。
決意の涙だったのか…? 私は、俺じゃまほちゃんを幸せにできなくて悔しい、という涙だと思っていたのだが、やっぱりこういうことは人に聞いてもわかりません。あと、もっといい恋愛してほしいって、十分好きで本当に大好きでここまでのめり込める人はなかなかいないのに、この恋愛はいい恋愛ではないのだろうか。
やっぱりこのまま終われない。LINEが来ないなら直接行けばいい。鍵はまだ手元にあるんだから。私は彼のルーティーンをだいたいわかっていました。土曜日にLINEせず直接行くことを決めました。決めてしまうと私はもうそこに向かって一直線です。土曜日のお昼に、今、近くまでいるんだけど会えない? と、電話する。そして、家の前で出てくるのを待つ。これでいくと決めました。…にしても、私、暇すぎない?
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■彼の家の前で電話
そして土曜日。不思議と緊張していませんでした。会えるとは思うけれど、問題は会えてからなんだよなぁ。今回は難易度が高い。ひとりごとも激しくなります。時計はお昼12時半となりました、よし、電話だ。まずは、コール。LINEの発信音が耳に響き渡ります。出ない。もう一度。また出ない。不安になってきました。そして冷静に思い出してきました、あんなに頑なに「別れたい」と言われたことを。
もうダメか。さすがの私でもあまり電話をしまくることはしたくありません。電話してから15分ほど経ちました。ここでずっと待ってるってことはできない、というか、これってもしかしてストーカー? 遠くで彼が見てて警察に通報されたらどうしよう、帰ったほうがいいよな、と、引き帰そうとした途端、えびおの名前の着信が! きた! やった! 飛びついて電話に出ると「ごめん、美容院に行ってて気づかなかった」。
美容院って。どういうタイミングでめかしこんでるのよ。私は外でこんなにも不安になってたっていうのに。いや、彼が美容院に行くことは自由です。それにいつも月1回美容院の行く日を第2土曜日と決めていたのを思い出し、つくづくキッチリ自分のルーティーンのもと彼は動いてるんだと実感しました。
「じつは、今、えびおくんの家の近くにいるんだ、やっぱり話がしたくて」。素直にそう伝えると「わかった、ちょっと待ってね」と、意外にもすぐ受け入れてくれました。しかも声のトーンは優しい。やはり1週間LINEをしなかったことは初めてだったので、ちょっとは落ち着いたのかな? と、私もホッとしました。
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■なにがそんなに不安なの?
出てきてくれたえびおくん。雰囲気が穏やかになっていました。あんなに私、大暴れしたのに。なんだかんだあってもこういうとき優しいなと思います。今日は、冷静でいることを心がけよう。2人で外を少し歩いて、すぐに言いました。「やっぱり、もう一度考えよう、うまくいったらいいなって思ってる」。すると「まほちゃん、今の付き合い方に納得してないじゃん」と、彼。
確かに。えっと、私はなにに納得していないんだ? まず、私は結婚を早くしてほしいから、そんなに忙しいって言われると焦ってくるというのと、あとは…。えびお「なにがそんなに不安なの?」。私の不安、自分の年齢への焦り? 彼の性格の細かさ? 生活が合わないこと? どれなのかハッキリしない。私はとにかくなにか言わないとと思い「連絡があまり来ないから、なにをしているか不安、いつも帰ってきてくる場所が一緒だったら不安じゃない」。
…べつに浮気の心配なんてしたことないのに、またたいして思ってもいないことを言ってしまいます。すると「そんなこと思ってたの?」えびおくんは、びっくりしていました。「そんな心配、いっさい必要ない」ハッキリと強めの口調で伝えてくれました。そこには嘘がない真っ直ぐな瞳が存在していました。そう、こういうところ、大好きなんだよなぁ。
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