逆プロポーズに成功した友人と“友情崩壊” 彼の手には相変わらず“自己啓発本”

マッチングアプリにどハマり中のモノマネ芸人・小出真保が、アプ活で出会った人とのアレコレを吐き出します。

■私に足りないもの

友人は「まほちゃんが、羨ましい」とよく言っていました。 なにが羨ましいんだ? 順調そうなのに。その答えは「そこまで彼を大好きになれて」と言うのです。大好きな人とはダメだったから私はこの彼でいいんだ、もう40にもなると、そこまで好きな人はできない、と。

ひとつ思い出したのは、私にマッチングアプリを勧めてくれた1ヶ月でアプリ婚した友人。あの子も、同じようなことを言っていました。大好きな人とは結婚できなかった、だから、今すぐ結婚できる人に決めた、と。みんななんだか割り切っている。私は40にもなっていまだに夢見る少女なのだろうか。

ただこれだけは確信的に言えると思いました。私に足りないもの。それは「覚悟」でした。彼女たちは、キチンと自分のなかで整理をつけ行動し決めています。いざ、結婚となるとビビる私とは違います。そりゃあ彼女たちみたいに事は進まないよな、と思いました。


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■また自己啓発タイム

えびおくんとの交際は終わったわけではありません。激務のなかでも週1は会えているし、逆プロポーズの結果、物件探しまで進んだのだから。えびおくん、どうやら住む家に憧れをもっていることが判明。「高層マンションに住みたい、部屋の窓からは六本木ヒルズが見える所。キッチンもめちゃくちゃ広くしたいし、家電も新品に替えたいね」。

私も夢見る少女ではありますが、なんか、いかにも田舎者が憧れるというか…。そして「まほちゃんはどれくらい家賃出せるの? あまり家賃にはお金使いたくない」と、現実的なお金の話にもなります。え、私も、家賃出さないとダメ? 私は不安定な仕事なんだからサラリーマンのそっちが全額出してほしい。これが、私の本音でした。やはり結婚は、現実。お金の問題がつきまといます。

そんな話をしててもおもしろくないので、別の話題にしようとすると、今度は読書の話をしてきました。きた…自己啓発タイム。そのとき読んでいたのは「1分で話せ」というタイトルの本。人には大事なことだけシンプルに話せばよいという内容。私も手に取ってパラパラと読み、ふーんなるほどねーと、テキトーに話を合わせていると、今、ここで、やってみようと言うのです。「はい、1分で話してください」と、えびおくん。どんなむちゃぶり? いや、そういうのいいよと言うと「できないんですか?」また私、イライラしてきました。


■図星のダメ出しにイライラ爆発

イライラが絶頂になりそうなところに「まほちゃん、たまにごちゃごちゃしてるからさ、伝えたいこともわからないし」はい、余計なダメ出し入りました。図星の部分もあるからか、かなりムカついた私は「そっちもいつもやっている自己啓発、ハッキリ言って意味ないよ、人の真似ばかりで。あっちゃんにはなれないからね、あっちゃんみたいにおもしろくないし」中田敦彦さん信者のえびおくんに向かって言い返してしまいました。

はぁー、まただ。最近の私たちはお互い余計な口出しをするようになっていました。えびおくんには、もっとなにもまだ知らなくて真っ直ぐ受け止めて言い返さない若い女子のほうが合ってるんじゃないか…そんなふうにも思ってきました。

そして、ついに、訪れてしまいます。3回目? いや、何回目かもうわかりません。大喧嘩が。今度こそ、本当に別れてしまいそうな予感。それだけは、阻止しないと!! 続く!


■執筆者プロフィール

小出真保:太田プロ所属のものまねタレント。フジテレビ系で放送の『 ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』で優勝経験あり。
aiko、優香、泉ピン子などものまねネタ多数。近年はナレーションなどの活動も積極的に行っている。

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(文/fumumu編集部・こいで まほ

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