こがけん、性被害者を非難する風潮に苦言 「正常化バイアスっていう…」

性被害者が「そんな服を着ているから」など逆に責められてしまう理不尽な現象を、こがけんさんが心理学的に分析。

おいでやすこが・こがけん

13日、朝の情報番組『あさイチ』(NHK)では、「みんなで考えたい もしかしてこれも性暴力…?」という特集を放送。

6日に公開された「みんなで考えたい 男性が受ける性暴力」の続きとして性別を問わず「性暴力をなくすには?」というテーマについて考察し、ゲストのおいでやすこが・こがけんさんも自身の思いを語っていました。


■「隙があったから」と言われる理不尽さ

以前の放送で、故・ジャニー喜多川氏の性加害問題に言及した上で「男性が受ける性暴力」の実態について掘り下げた同番組。

放送後には1,400件の反響が寄せられたそうで、中には「性暴力にあったとき、あいそうになったとき『あなたに隙があったから』と言われたことが何度がありました」というお便りも。

そういった周りの態度で声をあげにくくなり、トラウマが深くなったという意見もあがっており、ゲストのバービーさんも「めちゃめちゃ共感します」と同意していました。


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■「被害者に落ち度が」と言いたくなる心理

世間では「性暴力にあったのは被害者の行動や服装のせいだ」という意見を見聞きすることがありますが、人間の心理として「何もないところで事件や事故が起こる」ということがなかなか受け入れられない傾向があるそう。

心の平穏を乱す出来事を信じたくない気持ちから「理由を探したくなる」心理になり、「被害者に落ち度があったんじゃないかな」と考えてしまいやすく、さらに「女性は慎ましくあるべきだ」「男性は強くあるべきだ」という固定観念も影響しているそう。

司会の博多華丸さんは、「そうやって納得したいんでしょうねきっとね、この話を聞いたときにね」と考察しています。


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■こがけん「正常化バイアス」について解説

こがけんさんは「正常化バイアスっていう言葉もありますけど、何事もなかったように周りがしたいというか…『すごいショックなことを聞いたけどこれはたいしたことはないんだ』とみんなが思いたいというのが強すぎて…」と、被害者を否定する心理について分析。

続けて「じつは被害者にはすごいことが起こっているのに、それを受け入れない周りの姿勢というのが逆に本人をもっと傷つけるし」「はっきり言って周りの人たちに知識がないと、絶対的に理解ができないことだと思う」と考察しています。


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■SNSで被害者が中傷されることも

こがけんさんはさらにSNS問題にも言及し、「加害者がX(旧・ツイッター)でも、『被害者に落ち度があるんじゃないか』っていうのを検索しちゃうと、本当にフェミニズムとか反フェミニズムとかの言い合いの中で利用して肯定する人たちがいっぱいいたりして…」と、無関係の人が事件を議論に利用する構造について説明。

加害者側の心理として、「それを見て『被害者にも落ち度があるじゃないか』と自分のフォロワーがいると勘違いする人もいるかもしれないんですけど、『それとこれとはまったく違うんだよ』というのを認識していかないとと思いましたね」と力説しています。

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(文/fumumu編集部・星子

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