リリー・ジェームズ演じる恋に不器用な女性に大共感! 大切な人に愛を伝えたくなる映画

リリー・ジェームズ扮する等身大の女性がキュート! 『きっと、それは愛じゃない』が12月15日公開。

『きっと、それは愛じゃない』
(© 2022 STUDIOCANAL SAS. ALL RIGHTS RESERVED.)

ロシアの文豪トルストイによれば、「愛は生命そのもの」だそうですが、改めて「愛って何だろう?」と考えた時、どんな答えが出るでしょうか?

12月15日公開の『きっと、それは愛じゃない』は、その答えのヒントになってくれるはず。はたして「愛」の境界線は、どこにあるのか探してみましょう。


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■ドキュメンタリー監督と医師

『きっと、それは愛じゃない』
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リリー・ジェームズが演じるゾーイは、賞を獲得した経験を持つ気鋭のドキュメンタリー監督。ある日ゾーイは、幼なじみの医師カズ(シャザド・ラティフ)が、両親の選んだ相手と結婚すると聞かされます。

そうした古いしきたりに従うカズの在り方に興味を持ったゾーイは、カズが結婚するまでの姿を追う新作ドキュメンタリーを制作することにしたのですが…?


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■「結婚の条件」を決めるのは

『きっと、それは愛じゃない』
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こう書くと、一見普通のラブストーリーかと思われるかもしれませんが、実は本作の背景には、複雑な人種や宗教の問題がからんでいるのです。舞台は、いろいろな文化が混ざり合うロンドン。そこで暮らすカズはパキスタン人で、その両親は厳格なイスラム教徒なのです。

カズが両親と共に、パキスタン人の結婚相談員のもとへ出向くシーンがあるのですが、(もちろんゾーイは彼らをカメラで撮影)、そこで「結婚相手の条件」をたくさん並べるのはむしろ両親のほう。その合間にカズはさらりと自分の希望を言ったりしますが、その多くはやはり両親の声にかき消されてしまいます。


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■「愛」はどんな形なのか?

『きっと、それは愛じゃない』
(© 2022 STUDIOCANAL SAS. ALL RIGHTS RESERVED.)

それでもカズが両親を、否定も非難もしないのは、それが両親なりの「愛」だとわかっているからなのでしょう。カズにとっては、トルストイいうところの「生命」を与えてくれたのは、まさに両親になるのです。

一方のゾーイは、母親キャス(エマ・トンプソン)と長い間二人暮らしで、父親の愛情をよく知りません。そのせいか、付き合うのは微妙な相手ばかり。

やがてカズは、条件の合う相手と出会い、婚約を決意します。それを告げられた時のゾーイは、なんともいえない表情を見せます。口では祝福の言葉をいいますが、実は胸の内は逆。カズに対して素直になれないゾーイの気持ちもまた、相手を思いやる「愛」ともいえます。

はたしてふたりの「愛」は、どんな結末を迎えるのでしょうか?

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『きっと、それは愛じゃない』
12/15(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMA、ほか全国順次公開
公式サイトはこちら

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(文/fumumu編集部・尾藤 もあ

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