フランスの女の子『アメリ』に学ぶ、幸せになる方法
空想好きの女の子『アメリ』が主人公のラブコメディが、デジタルリマスター版として11月17日公開。
2001年公開のフランス発大ヒットラブコメディ『アメリ』が、さらに美しい映像で帰ってきます。
フランスのパリを舞台に、空想が得意な女の子、アメリの日々と恋の行方を追う本作のデジタルリマスター版が、11月17日より公開。不器用ながらも、やさしいアメリから、幸せに生きるヒントを教えてもらいましょう。
■宝箱を見つけたら
11月17日公開の『アメリ デジタルリマスター版』は、両親の影響で学校に通わず、空想の世界で一人遊びをする子どもだったアメリが主人公。大人になったアメリは家を出て、パリ・モンマルトルのカフェ「ドゥ・ムーラン」で働くようになります。
そんなある日、アメリは自分の住む部屋の壁の裏に、かつての住人が残していったと思われる宝箱を発見します。その中には、車のおもちゃなどが入っていて、アメリはこの宝箱を持ち主に届けてあげようと決意、持ち主さがしをはじめるのですが…?
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■世界と調和をとるために
アメリが魅力的なのは、まったく見ず知らずのだれかのために、行動を起こすから。小さなつてを頼って、たくさんの失敗を重ねて、やがてその宝箱は、本来の持ち主のもとへたどり着きます。
でもアメリは、持ち主に自分が届けたのだと一切名乗り出ず、持ち主が喜んでいるのを、ひとりこっそり確かめて喜ぶストイックさ(?)を持ち合わせているのもキュート。他人を喜ばせたアメリは、「世界と調和がとれた」と感じたのです。
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■自分との調和をとってみる
とはいえ、アメリが自分のしたことを名乗り出なかったのは、ストイックだからというよりも、他人とコミュニケーションをとる機会がなかった子ども時代の影響が大きいと考えられます。つまり、空想の世界で自分だけで遊んでいたアメリは、生身の人間との関わり方を知らず、そうするのが怖いのでしょう。
その証拠に、だれかの宝箱のためには、抜群の行動力を発揮するのに、気になる男性とは会話もできないアメリ。自分のことになると急に不器用になってしまうアメリの姿に、共感する部分もありますが、やはりもどかしさを感じてしまうのも事実。
でも、他人の笑顔を見るために、あれほど積極的になれるアメリだからこそ、自分自身に対しても、同じくらいのエネルギーを注げば、「自分と調和がとれた」と感じる日が来るはず。そう考えたら、まずはシンプルに、自分の喜ぶことをしてあげれば、ほんのり幸せな気持ちがわきあがってくるのでしょう。
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『アメリ デジタルリマスター版』
11/17(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開
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(文/fumumu編集部・尾藤 もあ)