ここ数年で、約6割の人が「あまり食べなくなったもの」 背景には深刻な要因も…
秋の味覚であり、かつてはあんなに身近だったのに…。約6割の人が「以前より食べなくなった」食材とは。
これまで身近だった食材も、天候など様々な要因で高騰したり、手に入りにくくなってしまうことも。
このほど編集部が行なった調査でも、ここ数年で多くの人が「食べる機会が減った」と答えた食材の一つが浮かび上がりました。
■約6割、「サンマを以前より食べなくなった」
fumumu編集部が全国の10代~60代の男女954名を対象に「サンマ」に関する意識調査を行なったところ、全体で58.9%の人が「サンマを以前より食べなくなった」と回答。
なお、「以前と変わらない」と答えた人が24.0%、「以前より食べるようになった」が1.8%、「元々食べる習慣がない」と答えた人が15.3%でした。
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■不漁が続き、驚くほど高騰
日本の秋の味覚の代名詞的存在であり、かつては家計の強い味方でもあった「サンマ」。しかしながら、ここ数年ほど歴史的な不漁が続いており、スーパーなどでその値段に驚いた人も少なくないはず。
インターネット上でも「にしても今年のサンマ高い割に細い」「サンマ高いお(泣)」といった嘆きの声が…。
今シーズンに東京・豊洲市場に初めて入荷した“初サンマ”に、一匹2万5,000円の過去最高値が付けられたことも各所で大きく報じられ、「もはや高級魚」だと、列島に衝撃が走りました。
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■不漁の要因とされる「沖合化」
近年の日本におけるサンマの漁獲量の減少について、水産庁による2023年4月の発表では「2010年以降、海洋環境や餌環境の変化等により沖合化と資源の減少が継続、進行している」、「沖合のほうが餌の密度が低いため、生育場の沖合化は、成長の低下を招くだけではなく、成熟にも悪影響を及ぼしている」などが挙げられています。
こうした背景として、「近年の親潮の弱化とそれに伴う道東・三陸沖の水温の上昇があると考えられる」ともされているほか、「日本に近い海域では、他の浮魚類が増加したことにより、サンマが日本の近くに回遊しにくくなっている可能性」も考えられるといいます。
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■執筆者プロフィール
衣笠あい:神奈川県出身。ニュースサイト『Sirabee』編集部のサブデスクを経て、2022年7月よりfumumu副編集長に。不器用でズボラな自分の生活を支えてくれる、簡単でおいしいレシピや、便利グッズの情報にも常にアンテナを張っています。
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(文/fumumu編集部・衣笠 あい)