子供の頃はオペラ歌手を目指していた俳優・クリストフ・ヴァルツ 『ジャンゴ 繋がれざる者』での正義漢役は貴重
オーバー40男優「イケオジ」のススメ:クリストフ・ヴァルツ。高貴な悪役でも。
年を重ねるごとに、ますますかっこよくなるイケてるおじさま、「イケオジ」出演のおすすめ作をご紹介する本企画。
今回は、『ジョージタウン』の公開を記念して、同作で有名人女性の夫、モット役を演じているクリストフ・ヴァルツです!
■実際の殺人事件を基に
10月27日公開の『ジョージタウン』は、アメリカのワシントン州にある高級住宅街、ジョージタウンを舞台に、実際に起きた事件をモチーフにしたサスペンス。
社交界の人気者である女性エルサが殺される事件が起こり、彼女よりかなり年下の夫モットが、容疑者として浮上するのですが…?
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■存在感のある数々の悪役が
このモットを演じているのが、1956年10月4日、オーストリア生まれのクリストフ・ヴァルツ。舞台関係者の血筋を引くためか、子供のころはオペラ歌手を夢見ていたとか。
アカデミー賞助演男優賞を受賞した『イングロリアス・バスターズ』(2009年)の非情なナチス将校ハンス・ランダ役をはじめ、数々の悪役で有名ですが、どんな悪役を演じても、高貴な雰囲気が漂うのは、かつてオペラの世界に憧れた少年時代の影響なのかもしれません。
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■人道的な賞金稼ぎに
そんなヴァルツに二度目のアカデミー賞助演男優賞をもたらしたのが、『ジャンゴ 繋がれざる者』(2012年)です。
実は以前、主人公の黒人奴隷だったジャンゴ役を務めたジェイミー・フォックスのおすすめ作としてご紹介しているのですが、ヴァルツが本作で演じているのは、ジャンゴを助けるドイツ人賞金稼ぎシュルツ。
シュルツは奴隷制を嫌い、非道な農園主カルヴィン(レオナルド・ディカプリオ)を撃ち殺すほど人間味のあるキャラクターで、とてもあのハンス・ランダ役と同じ俳優が演じているとは思えません。正反対の役で助演男優賞を受賞したヴァルツの演技の幅の広さに、感動すること請け合いです。
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(文/fumumu編集部・尾藤 もあ)