アプリで出来た彼氏の胃袋を掴むことに成功するも… 放った“ひとこと”で別れ話に発展

マッチングアプリにどハマり中のモノマネ芸人・小出真保が、アプ活で出会った人とのアレコレを吐き出します。


■大喧嘩に発展

土日はいつものように彼の部屋に入り浸っていました。彼に対して、色々と気になる点はあったものの「胃袋、つかまれちゃった」がまだ嬉しく、やっぱり彼にのめり込んでいました。日曜日の夜、いつもよりソワソワしているえびおくん。

「まほちゃん、土日何もやってないけどいいの?」 ん? 何もやってないって、おうちデートしてるじゃん。と思ったので「どういうこと?」と聞くと「なんかダラダラしてる」と。確かにダラダラしていますが、仕事はないし付き合いたてってこんな感じなんじゃないの? それが楽しいのに。どうやらえびおくんは、私に毎日お笑いの仕事をしてほしいようなのです。そんなこと言ったってないもん、そりゃほしいけれど。

私「こういう時間も大切じゃん♪」

えびお「そうだけど、日々積み重ねないと」

私「今、世界はコロナだし仕事ほんと少ないんだ、えびおくんといたら、なんとかなるかなって♪」

えびお「いや、やれることはあるでしょ、まほちゃんは自分の力で突き進んでほしいし」


なんだか噛み合わない会話。そしてソワソワイライラしてるえびおくん、どうした? すると、「なんか、思ってた人とちょっと違った、正直、自立してない」と、言われました。なにそれ。私はかなりイラッときました。生活の注意や食べ物のことを指摘されるのはまだ我慢できるけど、仕事のことまで言ってくるの? 私は今まであなたのわけわからないエビデンスに合わせてきましたけど! こう言い返してしまいました。

「それは、お互い様じゃない? 私は、えびおくんってモラハラなんじゃないかなって思ってるから」。これは友人から言われた言葉で自分で思ったことではないのに、売り言葉に買い言葉、言ってしまったのです、さらに「私の友達もモラハラなんじゃない? って言ってた、えびおくんのこと」。これは言わなくてよかった…。友達に相談してることまで無駄に伝えてしまった…。私は1回怒るとどんどんぶつけてしまいます。えびおくんは物静かに「そんなふうに感じるんだね」と答え、さらに「言いたいことはすぐ言うようにしたい、我慢しても意味がない、後で爆発とかしたくない」と伝えてきました。

確かにそうかもしれませんが、言いたいことをどんどん言われて、こっちの気持ちが下がってくることまでわかってるのかな? と、さらに私は、こうぶつけてしまいました。「そっちは芸人とかやったことないし、やれないんだから、黙っててよ」。

また余計な一言を付け加えてしまいました。やれない、などは、言う必要はありませんでした。が、この時は頭にきて言ってしまったのです。まずい…! そう思ったとき、すでに遅し。彼は真顔で「そっか、無理かもね」「話し合いにならない」。

胸にグサッ! グサッ! と、突き刺さり、とても苦しくなりました。「なんか、付き合うのは難しいかなって思っちゃった」。またグサリと突き刺してきました。え、それって、別れるってこと?



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■たかがマッチングアプリ

え、ほんとに? 本気で言ってる? 私は動揺しました。別れ話に発展するとは思っていなかったからです。というか、そんな簡単にすぐ無理、とか言うの? なんで? パニックになり私は「別れなくたっていいじゃん」と、なんとか無理矢理明るい方向に持っていきました、でも、なかなか厳しい表情は変わらないえびおくん。私は「まずい、別れるのはまずい、やだ」と頭のなかはグルグル。「大丈夫! まだこれからだって!」と、プレゼンする私。どうしてこんなに必死なんだろう。好きだからか? 無理してるのに? こんなに簡単に別れようって言われたのに? もう深夜。明日は月曜日。えびおくんは会社です。もう寝ていなくてはいけない時間なのに、まだ揉めています。

だんだんとしんどくなってきた私は「別れて他の人探すの?」。気づけば、えびおくんにこう言っていました。だって、私たちはたかがマッチングアプリで会った関係。マッチングアプリってどんどん会えるもん。次、次って。だからえびおくんも、そうすればいいんだよね、他にいるって思うよね。すると「そういうわけでない、他の人探すとか、そういうことをするわけでない」と、えびおくん。さっきより空気が変わりましたが、疲れ果てた私達は険悪な空気のまま寝ることになりました。

次の日の朝、えびおくんはほとんど寝てなくて、そのまま会社へ。かわいそう。そう思ったけれど、軽く挨拶だけして解散したのです。



■もう失恋?

家に帰ってずっとベッドに倒れていました。もう失ったのか? あんなに好きだったのに? 何もする気が起きない。この日は整理整頓のプロの友人に部屋を片付けてもらう日でした。結婚も破綻、片付けする必要がないのに来てくれて倒れている私を横目にせっせと汚部屋を片付けてくれています。「その彼、いつか後悔するよ、まほちゃんを振るなんて!」と慰めの言葉…救われます。

私たち、このまま別れてしまうのか? そんなに悪いこと言ったかなぁ? やっぱり無理だ…心は折れていました。

しかし、どうやら、えびおくんの本心は違ったようです。恋愛って本当に相手の気持ちがわからない。数時間で復縁? ただ、これで解決したわけではない、喧嘩はこれだけで済むわけがないのです。どうして好きなのに揉めるんだ? それとも、好きだから揉めるのか? 続く!



■執筆者プロフィール

小出真保:太田プロ所属のものまねタレント。フジテレビ系で放送の『 ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』で優勝経験あり。
aiko、優香、泉ピン子などものまねネタ多数。近年はナレーションなどの活動も積極的に行っている。

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(文/fumumu編集部・こいで まほ

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