アプリで出来た彼氏の胃袋を掴むことに成功するも… 放った“ひとこと”で別れ話に発展

マッチングアプリにどハマり中のモノマネ芸人・小出真保が、アプ活で出会った人とのアレコレを吐き出します。

婚活ダイアリー アイキャチ

リアルな体験談や心境をポップに時にダークに伝えていく『全力! 女芸人小出真保の婚活ダイアリー』。

マッチングアプリで出来た彼氏、えびおくん。口癖は「それ、エビデンスとれてる?」と「動線」。彼のかなり細かい性格に一緒に生活する不安を感じつつも、ラブラブな日々を送っていました。

まもなく付き合って1ヶ月。気になることはますます増えてくる頃、ついに初の大喧嘩が勃発し、そのまま別れ話へと発展してしまうのです…。

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■納豆菌

毎日会いたくて仕方がなく、のめり込んでいく私。それと同時にえびおくんの「細かさ」にも拍車がかかっていました。コンビニブランドの水は飲まないという謎のルールに加え、水のペットボトルを床に置くと私は毎回注意されます。またか、うるさい。と、思いながらも、これは私が汚部屋に住んでいることが原因なため彼のほうが正しいと譲ることができたのですが、意味不明なことがもう1つ追加されました。それは「納豆菌事件」。彼の部屋に行くのも少しづつ慣れてきたある日、納豆が食べたくて普通にかき混ぜていました。

すると「あー…まだ開けないでほしかった…」と、えびおくん。は? 何を? 「納豆まだ開けないでほしかったなぁ、畳んだ洗濯物、しまってないから」。全く理解ができません。これ会話になっているのだろうか。「納豆菌。知らないの?」。納豆菌…だから、なに? またはじまるのか、あれが。

「納豆って、菌がすごいらしいんだよね、開くと洋服とかに飛んで付いちゃうんだよ、だから洗った洋服のそばでは食べてほしくなくて」。説明を受けてもよくわかりません、どうやらこの部屋は激狭なので、菌が部屋全体に飛ぶということなのです。そして、またアレを言いました。「これも、エビデンスとれてる」。

彼がよく言う「エビデンスとれてる」という数々の情報は、いったいどこから仕入れてきているんだろう。見方を変えれば面白いなと思えるのかもしれませんが、私はそんな器の広さと余裕がある女性ではありません。「わかった、今後、納豆は1人で食べる」と、ムスッとしながら言いました。「そういうことじゃないんだけどさ…」とゴニョゴニョ言っていましたが、まだ付き合って1ヶ月も経っていないこの時点で、雲行きは怪しくなっていました。


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■えびおじゃなくて、モラお?

なんかなぁ。自分の家に帰っても私はモヤモヤしていました。ここで私がとった行動なのですが、これは今後、やらないでおこうと肝に銘じます。交際が始まって結婚すると周りに言いまくったのもそうですが、「友人へ相談すること」これも私はやりすぎました。たまにはいいのですが、やりすぎると自分の気持ちがわからなくなるのです。

「彼氏はこう言ったんだけど、どう思う?」「これってどういう意味?」など、私はすぐに人に聞くことが癖になっていました。それに加えて私にはスマホ検索癖もありました。この交際は、焦りと不安だけに目が行き、自分の気持ちや感じたことにしっかりと向き合ってこなかったように思います。

友人に相談した結果、返ってきた言葉は「モラハラなんじゃない?」でした。モラハラ…ウソ…そんなはずは。こんなにも自分から大好きになった人、キラキラしてると思った人が、モラハラ? えびおじゃなくて、モラお? そんなの信じがたい。いや、まだモラハラと決まったわけではない。

彼と付き合ってそろそろ1カ月。ふと、そういえば、私の手料理をまだ食べてもらっていないなぁと。今の私はモヤモヤを抱えてはいるけれど、ここで、いかにも彼女っぽいことをやってみよう。思いついたのは「彼が仕事から帰ってくる前に、彼の部屋で夕飯を作って待っている」でした。でも、重いと思われたらどうしようと迷った私は、これも友人に相談すると、「いいんじゃない、彼女なんだから」と前向きな意見。そう、私は合鍵を持っている彼女。献立を考え、スーパーに行き、緊張しながら料理をして待つことにしました。


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■手料理、大成功

「もうすぐ帰る」と、えびおくんからLINE。メニューは蓮根と鶏肉の炒め物やサラダや豆苗と卵のスープなどを用意しました。私は、料理はそんなに好きというわけではないですが一応するほうです、ただ、人に作ったりするのは面倒で、そんなにしてきませんでした。しかもこんな妻みたいな設定。ああ、死ぬほど緊張してきました。やっぱりこの行動は重いんじゃないか、きもい? 美味しくなかったらどうしよう、お母さんのほうが美味しいとか言われたら…と、ネガティブな言葉ばかり出ます。そしてまた「嫌われたらどうしよう」この言葉が出ていました。

帰ってきました。ついに、この時がきました。料理を見たえびおくん「作ってくれたの? ありがとう!」と、まるで少年のような可愛い反応。口数は少ないけれど、バクバク何度もごはんをおかわりしながら食べてくれました。すると真っ直ぐな瞳でこう言われました。「胃袋、つかまれちゃった」。

このセリフ、言われたら大成功とどこかで読んだ気がする! 胃袋をつかんだらもう安泰とか? スマホ検索したときよく目に入っていた、かなり加点になるとかなんとか!  やったー! と、喜びと同時にいつも注意ばっかりしてくる彼なのに調子が狂うなぁと照れてきました。

「作ってくれたから食器は洗うね」と優しい彼。料理のパワーってすごい。正直、料理はめんどくさいけど、まぁこんな気持ちになるならいいかなと。片付けが終わり、リラックスタイム。なんとか、今日は上手くいってよかった…と安心していると、彼は私のことをギューッと抱きしめてきたのです。かなり固くキツく苦しいほど。この時、わかりました。この人はモラハラなんかじゃない。変な細かさはあるけれど、不器用なだけだ、と。

そう思ったはずなのに。モヤモヤって消えたり出たりするんですね。

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