新作では暗殺者役のマイケル・ファスベンダー 人間味あふれる実在の人物役も似合う『スティーブ・ジョブズ』
オーバー40男優「イケオジ」のススメ:マイケル・ファスベンダー。非常な役も十八番。
年を重ねるごとに、ますますかっこよくなるイケてるおじさま、「イケオジ」出演のおすすめ作をご紹介する本企画。
今回は、『ザ・キラー』の公開を記念して、同作の主人公の暗殺者を演じるマイケル・ファスベンダーです!
■巨匠の描く『暗殺者』
10月27日公開の『ザ・キラー』は、アレクシス・ノレントのフランスのグラフィック・ノベルを原作を、名匠デヴィッド・フィンチャー監督が手がけたサスペンススリラー。
マイケル・ファスベンダー扮する暗殺者の追跡劇を描きます。
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■非情なキャラクターが得意?
その中で、主人公の暗殺者を演じているのが、マイケル・ファスベンダー。生まれは、1977年4月2日、ドイツだそうですが、母親がアイルランド出身だったため、ドイツとアイルランドの二重国籍を取得しているとか。
個人的に、『それでも夜は明ける』(2013年)で演じた残忍な農園主役の印象が強く、実際、同役でアカデミー賞助演男優賞等にノミネートされているので、今回の暗殺者役など、非情な(?)キャラクターが十八番だと思っています。
ですが、それほど憎々しい役を演じる実力がある証拠なので、もう少し人間味のある演技を見せてくれる『スティーブ・ジョブズ』(2015年)がイチオシおすすめ作です。
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■明るい未来を予感させる人間味
本作は、ご存じApple社のCEOだった実在の人物、スティーブ・ジョブズの半生を描いた作品で、ジョブズ本人をファスペンダーが演じています。実は以前、ケイト・ウィンスレットのおすすめ作としてもご紹介しているのですが、まだ男女差別が現在よりも顕著だった時代に、ケイト扮する才能ある女性ジョアンナ・ホフマンと共に働いていたジョブズの持つ偏見のなさを、ファスペンダーは見事に表現しています。
実際のジョブズ像は、いろいろと評価が分かれるところですが、少なくとも性別で人を判断したりしない自由な発想を持っていたからこそ、革新的な商品を生み出せたといえるでしょう。ファスペンダー演じるジョブズは、56歳の若さでこの世を去る天才が、これからも生き続け、世界を変えていくのではと思わせるほど、生き生きとした人間味豊かな人物として登場するのです。
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(文/fumumu編集部・尾藤 もあ)