マッチングアプリで出来た彼氏の気になる口癖 「それ、エビデンスとれてる?」

マッチングアプリにどハマり中のモノマネ芸人・小出真保が、アプ活で出会った人とのアレコレを吐き出します。

■彼の口癖

やっと真の? カップルになれた私たち。色んな話をし始めました。まだまだお互い知らないところがたくさん。マッチングし出会って1ヶ月。これからが楽しいはず。「この部屋、狭いでしょ? ごめんね」と彼。私は「そうだよ、あんなに私の部屋をダメ出ししたんだから、期待してた」と冗談混じりに言うと、彼は笑っていました。そして、思い出しました。私はあの日、細かく指摘され、結婚したくないと暴れたことを。すごく窮屈に思えたのです。なので、私の考えを知ってもらおうと思いました。

私「そんなに綺麗じゃなくてもよくない?」

彼「なんで?」

私「いや、もちろん汚いのは良くないけど、私ちょっと物が多かったり散らかってるほうが落ち着くこともあるし」


「そうかなぁ」と、自分はギュウギュウの部屋に住んでいるのに、なかなか認めない彼。もっと押し切ってみました。「ほら、私、芸人だし、たしかクリエイティブな仕事してる人って、部屋片付けられないんだよね、だからある意味良いかなって」。すると彼は「それ、エビデンスとれてる?」。…エビ? え?

「あんまりエビデンスとれてないことは、信じないほうがいいかなって」。なに? 海老? そういえばエビフライ最近食べてないなー。あ、その海老じゃなくて、何ですか? エビデンスって。「証拠。エビデンスないじゃん。芸人さんでも部屋綺麗にした方がいいと思うけど」。彼のおかげで、私は今まで知ることもなかったビジネス用語を知りました。むしろ私が遅れているのでしょうか。最初はギャグで言ってるのかと思いましたが、彼は本気でした。

夕ご飯の時間になり、何を食べる? という話題の中でも

彼「夕飯は炭水化物を食べて、昼間はタンパク質を食べてるんだ」

私「へー、夜は、なるべく麺じゃなくてお米のほうが良いらしいよね」と言うと

彼「それ、エビデンスとれてる?」


ここで、またエビデンス。どうやら今働いている激務の会社から受けた影響なのでしょうか。私の世界にはいっさいなかった新感覚。この瞬間から彼のことを「えびおくん」と名付けることにしました。


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■幸せのキー

なんだかんだ、えびおくんの家に土日居座ってしまいました。明日は月曜日。えびおくんの激務の日々がはじまります。ああ、もうラブラブタイムは終わりか…明日は7時起きとのこと。衝撃でした。これが普通の社会人の暮らしであることを私は現実的に体感しました。

朝は苦手な私。でも、迷惑かけてはいけない。一緒に7時に起きようと決意し、次の朝、こんなに早く起きたのはコロナ前の地方営業ぶりだなという感じで、がんばって起きあがると、「これ、持ってていいよ」と、えびおくん。これって…! 「鍵。ゆっくりしてから帰っていいよ、あといつでも来ていいよ」。

鍵…鍵…頭の中は鍵というワードでいっぱい。こんなこと、今のマッチングアプリ生活ではなかった。私、本当に真実の彼氏が出来たんだ!「それに、あまりLINEできないから、寂しい想いさせたくないし」。

もう幸せの絶頂です。神様ありがとうございます。私はもっとがんばろうと思いました、彼の部屋をお掃除して帰ろう♡ そして、今度は料理を作って待っていようと、本当にただの花嫁修行をしていくのです、どんなに、エビデンス、エビデンス、エビ、エビ、言われても…。彼のためだけに生きる日々。それって、大丈夫? でも、恋って素晴らしい♡? 続く!


■執筆者プロフィール

小出真保:太田プロ所属のものまねタレント。フジテレビ系で放送の『 ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』で優勝経験あり。
aiko、優香、泉ピン子などものまねネタ多数。近年はナレーションなどの活動も積極的に行っている。

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(文/fumumu編集部・こいで まほ

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