元恋人に電話したら警察から連絡→100回掛けていた無自覚ストーカーの犯罪性
自覚がなく自分がストーカーとなっているケースについて、弁護士が解説します
2018/09/29 16:00
「別れたカレと話したくて、電話を掛けただけなのに、なぜか彼の弁護士を名乗る人と警察から連絡が来て…」
男女トラブルに関する弁護士への相談の中に、まれにちょっと変わったパターンがあります。
「電話が全然繋がらなくて、その後は着信拒否になってしまいました」
電話ならば、弁護士や警察が出てくるような話ではないように思います。しかし、何回くらい掛けたか聞いてみると…
「正確にはわかりませんけど…全然繋がらなかったので、100回くらいです」と、行動がエスカレートして、法的に超えてはいけないラインを超えている場合があります。
悪気がないままのストーカー行為「無自覚ストーカー」には注意が必要です。
■こんなことがストーカー?
例えば、彼には拒まれたけれど、恋愛感情からどうしても連絡が取りたくて、彼の携帯に何回も電話をしてしまったり、彼が出たものの何を話せば良いかわからず無言のまま電話を切ったりする、といった行為。
これらは連続電話、無言電話としてストーカー規制法に該当する可能性があります。
ストーカー規制法は、「電話をかけて何も告げず、又は拒まれたにもかかわらず、連続して、電話をかけ、ファクシミリ装置を用いて送信し、若しくは電子メールの送信等をすること」を禁止しています(第2条第1項第5号)。
他にも、元恋人への未練から、「今日の髪形格好いいね」とか「今日駅前のカフェにいたよね」といった内容をSNS上に書き込むことも、ストーカー規制法に抵触する可能性があります。
これは、ストーカー規制法で禁止されている「その行動を監視していると思わせるような事項を告げ、又はその知り得る状態に置くこと」にあたります(第2条第1項第2号)。
SNSの発達で、簡単に相手とインターネット上で繋がることができたり、連絡を取りやすくなったりする反面、こうした書き込みに対する心理的ハードルが下がっているのかもしれません。
しかし、このような行為も、犯罪になる可能性があるのです。
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■無自覚ストーカーにならないためには?
無自覚ストーカーにならないためには、なによりも、自分の行動を客観的に顧みることが大切です。
思いつめる前に、家族や友人など、自分の行動を客観視してくれる人に相談してみるのも良いと思います。
また、LINEや携帯電話でのやり取りは、自分の携帯にも履歴が残ります。
少し時間をおいて、それらの履歴を読み返すと、少し客観的に自分の行動を振り返ることができるかもしれません。
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(文/レイ法律事務所・松下 真由美(弁護士))