アラフォー女が医者に言われた言葉に号泣 涙が枯れた先に待っていたのは…しあわせ

マッチングアプリにどハマり中のモノマネ芸人・小出真保が、アプ活で出会った人とのアレコレを吐き出します。

婚活ダイアリー アイキャチ

リアルな体験談や心境をポップに時にダークに伝えていく『全力! 女芸人小出真保の婚活ダイアリー』。

ついにマッチングアプリで彼氏が出来ました! 告白は男性から言わすという目的達成!

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■もうアプリは開けない

ついに出会った理想的な彼。週1回のペースで会うようになっていました。まだ手も繋いでいませんでした。まるで純愛のような私達。

この人は、今までとは全然違う。何が1番違うって、私はもうマッチングアプリを開けなくなってしまったのです。どんな人と会っても必ず開いていました。朝昼晩、たくさんのアプリを見ることが私のルーティーンでした。同時進行は当たり前。他も見なくていけないと、いつからか婚活のルールに従っていたようにも思います。

試しに開いてみても…なんだか全く魅力を感じないのです。そして聞こえてくるのは婚活アドバイザーのアドバイス。「彼はどれくらい真剣なのか?」「結婚を早くしてくれるのか?」。この彼とは失敗したくないからこそ、アドバイスに従ってしまう自分がいました。

次に会った時に、そのあたりハッキリと聞いてみよう。確認したいことを整理しました。

私は一時期、相手にどれだけ結婚の意思があるか聞いていた時期がありました。マッチングアプリでたった1ヶ月で結婚までいった友人がしていたことを真似しセリフにしていたのです。「私はあと1年で結婚したい」「その気がないのならご縁がなかったということで」これらのセリフ。こっちの勢いを見せる。それでいなくなるなら、そこまでの相手。これで離れた人もいましたが、このやり方は結婚に急ぐアラフォーには間違ってはいないように思えたのです。



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■アラフォー婚活女性の悲しみ

そしてデートの前日、健康診断と検診に行くことにしました。今までカジュアル遊びをしてきた自分を清めるような、これから真剣交際をするに当たって私にとっての儀式みたいなものです。

病院で、きっと多くのアラフォーの未婚女性がぶちあたる壁を体験しました。体は健康で問題なかったのですが、お医者さんが「この年で子供はまだなの?」「急がないとなかなか難しいよ」と言ってきたのです。お医者さんまで私にアドバイスするのかよ…!

大きなお世話だと思いました。帰り道、私は悲しくなってきました。気づいたら号泣。せっかく好きな人が出来たのに、この人を諦めなきゃいけないのかな、私は年上だしこんなふうに重いのきっと彼、いやだよね。そう思ったら、涙が止まりません。まるで悲劇のヒロインのようでしたがもう止まりません。だって、恋しているから。泣いて泣いて泣きまくりました。どうやら相当傷ついたみたい、というより、相当、好きだったんですね、彼のこと。



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■今日が最後になったとしても

デート当日。私は、開き直っていました。そして決めました。結婚の意思があるか聞いて、ダメなら今日で会うのを最後にしよう、またアプリやればいいし、なんとかなる、と。昨日泣きすぎたのか、もうこの彼が無理ならいいと、そう思っていました。

ランチから集合。彼は相変わらずキラキラしていてかっこいい。私達はすでにタメ口で下の名前で話すようになっていました。早いけど、もうはじめよう、あのセリフから。緊張はしていませんでした。

「私は婚活してきたから、もし◯◯くんが結婚を急いでなかったら、今日で会うのは最後なのかなと思っています」。彼は、どんな反応をするのかと思いきや「そうだよね、わかってる」。穏やかな瞳で見つめてきました。その瞳を見ながら、考えたセリフを畳みかけました。

私「私は年上だし両親も高齢、焦らせてしまうのは悪いよね」

彼「…」

私「とにかく時間がないなって」

彼「結婚したら仕事はどうするの?」

私「続ける。芸人辞めるという選択は一切ない」

彼「子供ができたら?」

私「休んでから続ける、私はかなり不安定な職業だし、けっこう私って事故物件かと」


なぜ、言わなくてよいことを言ってしまうのか…。こんなの受け入れる人いないよね…と思っていると「僕は、成功します、必ず」。え、成功? 「今決めている目標が成功したら、すごく年収があがる。なので老後はかなり良い生活になると思う、楽しみにしてて」。

老後? いきなり、これって…。遠回しのプロポーズ? 彼がそうくると思っていなかったので、照れ臭くなってしまい漫画やアニメの話をしはじめてしまいました。どうしたらいいかわかりません。この先の展開がわからないのです。

あんなに今までデートしてきたのに。あんなにカジュアルな男たちと遊んだのに。いざ本当に好きな人を目の前にすると何も出来なくなる、今までのデートは全く役に立ちませんでした。

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