鈴木P『君たちはどう生きるか』で驚愕した“あのシーン” 「びっくりしました」
宮崎監督の観察眼に感銘を受けた鈴木プロデューサー。本作のあのシーンに驚きを語り…。
11日放送の『ZIP!』(日本テレビ系)に、スタジオジブリ・プロデューサーの鈴木敏夫さんが出演。
今年7月に公開されたジブリ最新作『君たちはどう生きるか』の裏話について語りました。
※一部ネタバレが含まれます。
■物語のキャラクターは「必ずモデルがいる」
本作でそのインパクトの強さから注目を集めたキャラクター、青サギことサギ男について言及した鈴木さん。
「宮崎(駿)という人は必ずそうなんだけれども、空想でキャラクターは作んないの。必ずモデルがいる」と話し、このサギ男のモデルは鈴木プロデューサー自身だといいます。
また、俳優の菅田将暉さんが声優として抜擢されたことについて「(声優を)いい男にしようと思ったんだよ(笑)」と自身がモデルゆえ、そのような意図があったと告白。
「(菅田さんが)いい青年で宮崎監督もすごい気に入っちゃって」と監督からも好評を得た結果、抜擢につながったと語りました。
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■主人公とサギ男の会話シーンに驚愕
本作には「主人公・牧眞人とサギ男が隣通しに座って会話をするシーン」がありますが、鈴木さんは「あれは普段の宮崎監督と僕」を表現していると断言。
「あれを見たときにびっくりしました」と話す鈴木さんは「(宮崎監督は)観察しているんですよ、人のこと」「僕のしゃべりかたは全部頭に入っていますね」と宮崎監督の観察眼に感銘を受けたよう。
また念のため「モデルは誰ですか」とサギ男について宮崎監督に確認したそうですが、当の本人は「えっ?! モデル? いや、いないよ!」「鈴木さんじゃないよ!」とバレバレの否定だったそう。
本人の反応に「そういう人なの。我慢できないの(笑)」とモデル説を確信したと振り返りました。
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■主題歌『地球儀』誕生にまつわる裏話も
本作の主題歌『地球儀』は日本のトップアーティスト・米津玄師さんが担当。抜擢のきっかけは、宮崎監督が米津さんが手掛けた大ヒット曲『パプリカ』を知っていたことが始まりだといいます。
宮崎監督は、通勤の車で毎日この曲を聴いており、鈴木さんいわく「僕の前で歌って見せてくれた」ほど、お気に入りの一曲だったそう。
その結果、米津さんへのオファーにつながったそうですが、米津さん自身も『パプリカ』制作時に、ジブリ作品を参考にして作ったものだと、以前に番組へのインタビューで話していたことが。
偶然にもお互いに惹かれ合い、今回の主題歌誕生につながったことが明かされました。
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■執筆者プロフィール
黒木ゆず:大阪在住、飲み歩き大好きライター。
お笑いライブとELLEGARDENとハリポタが生きがいです。
翻訳ネタのために、日々、海外のとんでもエピソードをチェックしています。
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(文/fumumu編集部・黒木 ゆず)