『最高の教師』8話 いじめ主犯の謝罪に賛否両論 「ツラい…」

イジメ加害者の謝罪にSNSは大荒れ! 加害者、被害者、傍観者、被害者の親…それぞれが感じたこととは。

最高の教師
(画像は『最高の教師 公式ホームページ』より)

10日放送のドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(日本テレビ系)の8話「『本当』を曝け出せぬ貴方へ」。

D組のイジメのリーダーである相楽(加藤清志郎)が、ついに自身の過ちについて謝罪をした今回。しかし、この謝罪を巡って、SNSでは賛否両論の声が上がりました(ネタバレを含みます)。


■イジメ加害者が抱えていた闇

学校会見後のある日、叶(芦田愛菜)の母・美雪(吉田羊)からの連絡で家を訪れた里奈(松岡茉優)は、「私たちに求めることがあったら何でも仰ってください」と真剣な眼差しで美雪を見つめます。そんな里奈の言葉を受けて、美雪はたった一つのお願いをします。それは、「娘が何であんな場所に行き何をしようとしたか、それが知りたいんです」。

そんな中、クラスでは星崎(奥平大兼)が撮った映像について、相楽が追及される状況に…。「鵜久森さんがこんなことになったのはあなたのせいなの?」と問い詰められた相楽は、「あいつは俺のせいで死んだ」と、こんな状況でも嘲笑ともとれる笑いを見せるのでした。

自宅まで直接話を聞きに行くも、なかなか本心を話さない相楽に、里奈は”覚悟を持って自分の弱さを口にした叶の強さを目の当たりにしたあなたは、弱さを見せる覚悟はあるか”と、事件と向き合う最後のチャンスを与えます。


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■”そういう空気”でのそれぞれの立場の思い

翌日教室に現れた相楽は、あの日叶が立入禁止区域に行ったのはクラスの空気を変えるためだったはずで、その空気を作ったのは自分なのだから、あいつは俺のせいで死んだも同然なのだと話します。叶の苦しみを理解しながらもイジメをやめなかったのは、”特別だと思っていた自分は本当は最低な人間だったことを隠すためだった”と。

本心を話した相楽は深く頭を下げ、他の生徒たちに謝罪。また、積極的にイジメに参加していた迫田らも加わり、加害者男子全員で土下座をするのでした。そんな相楽たちに対して、憶測で疑ったことや変わろうとしている相楽にずるいと言ったことなどを謝る生徒も。

この光景にX(旧・Twitter)では、賛否両論の声が多く寄せられました。

「現実ではイジメをしていた側が謝るような状況はほとんどないと思うので、どれだけ酷いことなのかということを、ドラマを通して叩きつけていると強く感じた」「イジメをずっと見て見ぬふりしてたくせに、風向きが変わった途端に善人面して首謀者を責める。怖い」「死んでから謝られても何も戻らない。謝ることでスッキリするくらいなら謝られたくない」「謝って許されることじゃないけど、本当に本当に勇気がいることだと思うのでよく頑張ったと思う」。

どんなに謝っても、イジメがなかったことにならないのは事実。とはいえ、自分の過ちから目を逸らし続けていても本人も社会も何一つ変わってはいきません。みなさんはこのシーンを観て、何を感じましたか?


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■最も謝りたかった人への謝罪

あの会見を観てから、今回のことについて向き合う覚悟を決めた美雪。飾った写真の表情しか思い出せなくなることを恐れ、様々な顔を思い浮かべられるようにと、自分の意志で叶の写真を飾るのをやめていました。

そんな美雪の元を訪れたのは、里奈と相楽。美雪は以前から相楽のことを知っていたと伝えます。なぜなら生前、叶が「同じ学年に相楽くんって男の子がいるんだけど、なんかみんなが相楽くんのこと注目しちゃうようなカリスマ感っていうか、変なオーラがあるんだよね。同じクラスになったら友達になれるかな」と無邪気に話していたためでした。

写真が置かれていない位牌の前で、泣き顔と無理に笑っている叶の顔しか思い出せない相楽は、やっと一番謝りたかった人に心からの謝罪をするのでした。

しかしまたしてもSNSでは、「叶のお母さん、相楽がいじめっ子と知ってる上で家に上げ、叶が相楽と友達になりたいと話していた過去を伝え、近くに行かせたくないはずなのに遺骨の前に行かせ、涙を流し謝罪する相楽を見ても一滴も涙を流さなかった。いじめられっ子の親も一生許さないことを象徴してる」「相楽くん、クラスメイトに謝る時になんで、『すまない』『すまなかった』って言葉遣いなんだろうかと違和感があった。『ごめんなさい』は鵜久森さんにとってあったんだね」「鵜久森さんとお母さんの何気ない日常の会話。こんなささいなことももうできないんだな、と思うと…本当にツラい…」など、こちらも視聴者が各々の気持ちに立って考えさせられた場面になったようです。

しかし、謝られても許さなくていいという描き方をしているのが本作の特徴であり、これまでのドラマになかった部分。加害者が被害者に唯一できることは、自分の罪について考え続けることです。今回は、学生にも学生だった人にとっても、改めてイジメについて見つめ直すきっかけになったストーリーだったのではないでしょうか?

次回9話は、9/16(土)放送。リーダーだった相楽が犯人ではなかったことがわかり事件がふり出しに戻る中、行方不明だった浜岡(青木柚)がついに登場! 予告で浜岡が言った「もう一人いるだろ、お前らの学校に」の言葉の意味も気になりすぎて、来週まで待てません…!

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(文/fumumu編集部・福野 エリカ

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