裏表がある役が似合うジェイミー・ドーナン でも家族思いのまっすぐな父親を演じた『ベルファスト』は新鮮

オーバー40男優「イケオジ」のススメ:ジェイミー・ドーナン。まっすぐな本質。

ジェイミー・ドーナン
(画像はジェイミー・ドーナンInstagramより)

年を重ねるごとに、ますますかっこよくなるイケてるおじさま、「イケオジ」出演のおすすめ作をご紹介する本企画。

今回は、『ハート・オブ・ストーン』の公開を記念して、同作で秘密諜報員パーカーを演じているジェイミー・ドーナンです!


■美しき凄腕スパイの活躍

現在公開中の『ハート・オブ・ストーン』は、ガル・ガドット扮する諜報機関MI6(Military Intelligence 6)の凄腕スパイ、レイチェル・ストーンを主人公にしたアクション。

巨大コンピュータ「ハート」を、悪の組織から守るため、レイチェルは壮絶な戦いに身を投じるのですが…?


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■明かせない別の顔を持つ男

その中で、レイチェルの仲間で、同じMI6に所属する秘密諜報員パーカーに扮しているのが、ジェイミー・ドーナン。実はパーカーにも、レイチェルにも、それぞれ裏があるのですが、物語が展開するにつれ、それが明らかになってくるのもおもしろいところ。


1982年5月1日、北アイルランド、ベルファスト生まれのドーナンは、もとはモデル出身で、そのルックスのよさを存分に生かした『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』(2015年)の壮絶イケメン大富豪クリスチャン・グレイ役で有名です。

パーカーもグレイも、表には出せない別の一面があるキャラクターのせいか、ドーナンは、表現を素直にする役柄とは縁遠いイメージともいえるでしょう。


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■じつは一途なまっすぐさを従えて

ところが、そのイメージを一切払拭してくれるのが、『ベルファスト』(2021年)です。

ジェイミー・ドーナン
(出典:amazon

本作は、イギリスの名優&名監督であるケネス・ブラナーが、自ら脚本と監督を務めた自伝的作品。1960年代後半に勃発した北アイルランド紛争を背景に、ブラナー監督が北アイルランドのベルファストで過ごした少年時代を描いています。

ドーナンは、ブラナー監督を投影した主人公の少年バディの父、パーを好演。大工であるパーは、仕事の都合でロンドンに単身赴任しており、ベルファストにいる妻と2人の息子のもとへ、時々帰って来る状況です。

やがて紛争は激しくなり、バディ一家はベルファストに住み続けるかの選択をしなければならなくなるのですが、職人肌のパーには裏表が一切なく、ただ家族を愛し、家族の安全だけを考えています。そうした意味で、ベルファスト出身のドーナン演じるパーは、愚直なまでにまっすぐで、これがドーナンの本質なのかもしれないと思わせてくれるのです。

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(文/fumumu編集部・尾藤 もあ

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