世界遺産・白川郷で「観光客は利用禁止されているもの」 “住民”がいるゆえ…
月に約12万人が訪れる観光地「白川郷」は“陸の孤島”なので…。
9日放送の『隣のブラボー様』(テレビ朝日系)では、岐阜県にある合掌造りの集落「白川郷」について特集。
観光客の利用が禁止されているものが紹介され、スタジオの出演者たちが驚く一幕がありました。
■白川郷には「非公開・公開ゾーン」が存在
世界遺産にも登録され、月に約12万人が訪れる人気の観光地「白川郷」。
軒を連ねる伝統的な造りの家は「クギを使わず縄で木材を組んだ茅葺きの三角屋根の建築様式」で、訪れた外国人観光客も「住んでみたい」と憧れを口にします。
そんな白川郷ですが、実際は住んでいる住民もおり、基本的に住民の生活スペース「非公開ゾーン」と観光客が見学できる「公開ゾーン」は分けられているそう。
また景観を崩さない工夫として、インターホンは家のなかに設置されているといいます。
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■ファミリーが住む住居スペースは近代的
放送で紹介されたファミリーの家は「システムキッチン」や「温水洗浄付きトイレ」完備など、一般的な家と変わらない近代的な生活スペースを確保。
「柱や梁の交換は不可」という制約はあるものの、内観はリフォーム可能だといいます。
一方で、その場所ゆえ「移動が不便すぎ」というデメリットもあるよう。
岐阜、富山、石川県の県境にある白川郷は「陸の孤島」とも言われ、基本的に米、野菜はプチ自給自足。またそれ以外の足りない食料品は「移動販売車」で確保するといいます。
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■移動販売車は住民のみ「観光客は利用禁止」
週に3回訪れる移動販売車は、住民のみが利用し「観光客は利用禁止」。
まさに非公開ゾーンといわれ、放送で公開された車内では、乳製品や野菜などがずらりと並び、スーパーと変わらない値札が貼られている様子が。
スタッフも「想像してた移動販売車とだいぶ違う」「渡すだけかと思ってました」と驚きをあらわにします。
ガソリンや車両代がかかるため、店舗で買うよりも値段は高めだそうですが、足りない食料品はここでカバーできるそう。
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■住民が「一番大変」と語る“30年に一度”の作業
住民は基本的に車移動のため、クリーニングに行くために「車で往復40分」、薬や洋服を買いたいときは「車で往復2時間」。
またそれ以上に住民が「一番大変」と語るのが「30年に一度の屋根交換」だといいます。
茅葺き屋根は30年ほどで傷んでしまうため、その度に住民総出で総取っ替えする作業が必要だそう。
現在は業者に頼む家がほとんどだそうですが、大切な文化を残そうと数年に一度、村人総出で行なう働きもあるよう。住民の努力で守られている景観にスタジオも衝撃の展開となりました。
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(文/fumumu編集部・黒木 ゆず)