博多大吉、女性のひきこもりの定義について考察 「インドアの方だったら…」
かつては男性に多いと言われていたひきこもり。昨今では生きづらさを抱えひきこもる女性も少なくないことが判明。
31日、朝の情報番組『あさイチ』(NHK)で、「女性のひきこもり」の実態を取材。
司会の博多華丸・大吉の博多大吉さんも当事者の心境について思いを巡らせ、反響を呼んでいます。
■15歳から64歳の50人に1人が…
最新の国の調査によると、いわゆる「ひきこもり」の人は15歳から64歳の50人に1人、推計146万人存在するとのこと。
かつては男性に多いとされていたひきこもりですが、40歳から64歳では52%が女性で、社会からさまざまな圧力を感じ人間関係に生きづらさを抱える女性が少なくないことが浮き彫りに。
番組には、「私は不登校からひきこもりになって40代、仕事をしたこともないわけではありませんがうまくはいきませんでした」「いま、子育てが終わって買い物をして帰ってくるだけ、誰ともしゃべりません。今夜も1人いつも孤独です」などなど、当事者からの生の声が寄せられました。
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■「つらさがあるかどうか」も大事なポイント
専門家によると、広義のひきこもりとは、「自室からほとんど出ない」「自室からは出るが、家からは出ない」「近所のコンビニなどには出かける」「趣味の用事のときだけ外出する」という状態が、6ヵ月以上続いていることを指すそうです。
とはいえ「苦しさや生きづらさがあるかないか」も重要とのことで、外からレッテルを貼るべきではないという考え方も。
とくに専業主婦などで「趣味の用事のときだけ外出する」人は少なくないと思われ、大吉さんは「広義のって出ていますけどね。インドアな方だったらこれぐらいのことは普通でしょうしね。そこに苦しみというかつらさがあるかどうかですね」と補足しています。
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■「安心できる居場所」を見つけて改善
現在45歳で、離婚や適応障害の末にひきこもりになった女性は、リハビリとしてまずは早朝の散歩から始めて、徐々にコンビニでも買い物ができるように。図書館、公民館での歴史の講演会に参加、と無理なく外出できるようになった経験をシェアしています。
経験者によると、外出するという最初の一歩はハードルが高いケースもあるようで、「みじめな自分が白日のもとに晒される」という恐怖感を感じる人もいるそう。
当事者の生きづらい状況が軽減・改善したきっかけを調査したところ、「安心できる居場所が見つかったとき」と「自己肯定感を獲得したとき」が上位にランクインしていました。
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■アドバイスはプレッシャーを与えることも
大吉さんは、「このコンビニに行くとか、日曜日の朝に散歩するって、周囲から見たら簡単なことに思われるんですけど、当事者にとっては大きな一歩…」と当事者の立場に立って考察。
それぞれ事情が違う中で、「VTRを見て、『朝の散歩がいいらしいよ』て周囲が言うことも新たなプレッシャーを与えるようなそんな感じも受けましたけどね」と、当事者の心理状態を気遣っていました。
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(文/fumumu編集部・星子)