デヴィ夫人の“セカンドレイプ”に怒りの声殺到 「あなたの友人がやってきたことを知ってください」
5年前にもセカンドレイプで炎上したデヴィ夫人。時は経てど根底にある考えは変わらないようです。
セカンドレイプ(性的二次被害)とは、性暴力被害を告白した被害者に対し、被害を思い出させるような言動、被害者を責めるような言葉を投げかけること。
タレントのデヴィ夫人が18日、ツイッターにてジャニー喜多川の性加害に関わる自身の考えを連投しましたが、その内容に「セカンドレイプ」と怒りの声があがっています。
■「偉大なジャニー氏の慰霊に対する冒涜」
5回に分け、800文字近くの文章を連投したデヴィ夫人。「ジャニー喜多川氏の性加害問題が巷で取り沙汰されてもう長い」と切り出し、「一芸能事務所の問題を国際機関が調査に来るというこの事態、全く腑に落ちない」と国連が始動したことに言及。「日本国の日本人として、そんな権利がどこに与えられていると思っているのか。あまりにも嘆かわしく、恥ずかしい」と綴ります。
また、「私はジャニー氏をよく知っている」というデヴィ夫人は、「事務所の子を我が子のように愛しく大切に可愛がり、ワゴンに沢山のお弁当を載せて自ら各楽屋に配っていた」「半世紀に渡って日本の芸能界を牽引し、スターを育て、その非凡な才覚で何億何千万という人々を楽しませ、夢中にさせてきた」と“表向き”のジャニー喜多川の部分だけを取り上げ、ジャニー喜多川の性加害については触れずに「偉大なジャニー氏の慰霊に対する冒涜、日本の恥である」と記しています。
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■被害者に「その時なぜすぐに訴えない」
さらに勇気を出し、声をあげて戦っている性被害者に対して「死人に鞭打ちではないか。本当に嫌な思いをしたのなら、その時なぜすぐに訴えない」と発言。
性被害を告白した元Jr.に対して「勇気ある告白」と語った東山紀之さんを名指しし、「その才能を見出し、育て、スターにしてくれたジャニー氏に対して、恩を仇で返すとはこのことではないか。非礼極まる」と怒りのツイートを連投しました。
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■デヴィ夫人の発言「虐待・性暴力・セクハラ・パワハラの根底に横たわるもの」
デヴィ夫人の投稿には理解を示すファンもいるものの、それを上回り批判が相次いでいます。
「これはセカンドレイプ。なぜその時に言わなかったって…。簡単に被害を訴えられない子供を、さらに簡単に訴えられないような環境を徹底して作っていたのに」
「なぜその時に訴えなかった、って。相手は子供ですよ。なかには性経験もないときに襲われてるんですよ、お友達を擁護することだけを考えるのではなく、被害者の声を聞き、あなたの友人がやってきたことを知ってください。それでも意見が変わらないのであれば救いようがありませんが」
「デヴィ夫人は自分がどれだけ常識外れなことを言っているのかわかってないのだろうな。未成年への性的虐待を何だと思ってんだ? 子どもの布団に順番に入っていく人物が親切で優しいだと?何を言っている? セカンドレイプだという自覚は?」
「山下氏もデヴィ夫人もお手本のようなセカンドレイプを発信されましたが、これは虐待・性暴力・セクハラ・パワハラの根底に横たわるものだと思います」
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■過去にもセカンドレイプ発言で炎上
デヴィ夫人のセカンドレイプ発言は、今回がはじめてではなく2018年4月に強制わいせつ容疑で書類送検された元TOKIOの山口達也さんの時に出したコメントも批判が殺到し炎上騒動になっています。
山口さん自身、酒に酔って女子高校生を自宅に呼び出し、無理やりキスをした事実を認めましたが、デヴィ夫人は「たかがキス位で無期限謹慎なんて厳しすぎ、 騒ぎすぎ」「泥酔男性のKiss位で?」と投稿。
被害者である女子高校生に対して「この女の子達は山口達也氏の所だから行ったんでしょう」「Kissされたら、トイレに行ってうがいして『ちょっと失礼』と言って2人で帰ってくれば良かったわけじゃないですか。そして事をここまで大きく広げるなんて」とセカンドレイプをしたのち、「山口氏が気の毒」と述べています。
また、今回の発言で「山下達郎と同じ意見」「山下達郎を思い出した」などのコメントも見られますが、山下さんはジャニー喜多川の功績を称え、少年たちの人生を傷つけてきた性犯罪については「憶測」「知らない」と話しています。
8歳のときから100回以上、ジャニー喜多川から性加害を受けていたことを告白した俳優の服部吉次さんは、山下さんの発言に「罪は罪」「才能があるから何をしてもいいのかと。そんなことは通用しませんよね」と話しています 。
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(文/fumumu編集部・冬野 とまと)