元Jr.“洗脳が解けた瞬間”からの苦しみ綴る 電気を消すと思い出す「合宿所の夜」

「『ただのうつ病』だと思っていた時の方がどれだけ良かったか」と心境を吐露。

ジャニーズ事務所

29日、ジャニー喜多川氏からの性被害を告白した石丸志門さんが、自身のブログを更新。

ジャニーズ事務所を退所して20年間、原因不明のうつ病に苦しむなか、PTSDだと診断を受けた経緯を説明。違う形で襲われている現在の苦しみを綴りました。


■3年間で50回ほどの性被害

1982年から1985年までジャニーズJr.に所属していた石丸さんは、カウアン・オカモトさんがジャニー喜多川氏から受けた性被害を告発したことをきっかけに、ブログで発信。

また、現在発売中の『週刊文春』でも、性被害の詳細について語り、所属していた3年間でおよそ50回ほど、被害を受けていたことを明かしています。

PTSDと診断されている現在は、障害年金と生活保護を受給していることも伝えていますが、今回更新したブログでは、その経緯や心境を伝えました。


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■ストレスのない環境で続く、うつ症状

うつ症状・不眠症状のため、朝は1種類、就寝前に5種類と処方された薬を服用しているという石丸さん。2004年に結婚していますが(2019年に離婚)、結婚2カ月で突然うつ病を発症。

当時、原因は過酷な職場だと判断した石丸さんは退社。そして転職しますが、「特に仕事にストレスを感じているわけでもないのに、数ヶ月から3年くらいでまたうつ症状が強く再発し、薬を飲んでも夜眠れなくなったり朝会社に行くのがどうしてもできなくなる状況」だったといいます。

ジャニーズ事務所を退所して20年…「何にもストレッサーはないのにそれでもなおなぜ回復できないのか」と思い悩む日々のなか、BBCが報じたジャニー喜多川氏の性加害と、カウアンさんや元Jr.の告発を見たことで変化が訪れます。


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■「悪に蓋をする洗脳だった」

「自分はジャニー喜多川を崇拝し続けてきた、でもそれは悪に蓋をする洗脳だったんだ」と気づいた石丸さんは、医師に伝えたところ「PTSD」と診断。長年苦しんでいた原因は、過酷な職場でも日常生活でもなく、思春期の3年間ジャニー喜多川氏から受けた数十回の性被害であることが判明したようです。

また石丸さんは、被害を受けてから20年間、何も起こらなかったことについて「若くてパワーがあったので心身が耐え切れたからです。それが三十代半ばになりパワーに衰えを感じる頃、症状が上回った、ということです」と説明しました。


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■「寝る時に電気を消すと…」

長年の月日を経て、ジャニー喜多川氏からの“洗脳”が解けた石丸さんは「洗脳が解けた瞬間からジャニー喜多川からされた行為をまざまざと直視することになり、苦しんではいたけれども『ただのうつ病』だと思っていた時の方がどれだけ良かったか」「今は毎晩寝る時に電気を消すとあの合宿所の夜が頭にちらつくようになってしまいました」と心境を吐露しました。

これまでも勇気ある告発をしてきた元Jr.たちは、今もなお襲われるフラッシュバック、精神科に通っている(いた)こと、ジャニー喜多川氏と同世代の上司に恐怖心を抱いてしまい退社をしたことなどを明かしています。

権力を利用して自身の欲望を満たし、大勢の人間を傷つけ人生を狂わせたジャニー喜多川氏。それを報じてこなかったメディア(特にテレビ・新聞)。「知らなかった」とコメントし、いまだに記者会見の予定もない藤島ジュリー景子社長。

今後はどのような動きを見せるのでしょうか。

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(文/fumumu編集部・冬野 とまと

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