ジャニー喜多川の性加害を告白した服部吉次氏、山下達郎の発言に「やすやすとあのような発言が…」

物議を醸した山下達郎さんの発言に、服部吉次さんは「普通に考えたならば、そんなこと有り得ないしおかしいでしょう。罪は罪」と述べました。

山下達郎
(出典:amazon

15日、俳優の服部吉次さんと、同級生で友人の松﨑基泰さんが都内で会見を開き、ジャニー喜多川による性加害について証言。

このなかで、ミュージシャン・山下達郎さんの発言にも言及し、「芸能界だとやすやすとあのような発言ができるのか」と考えを述べました。


■山下達郎「憶測に基づく一方的な批判」

まず、物議を醸した山下達郎さんの「発言」を振り返ります。

1日、音楽プロデューサーの松尾潔さんが、15年間マネジメント契約していた芸能プロダクション「スマイルカンパニー」から契約を途中で終了されたことをツイッターで報告した際、山下さんも同意していたこと、その理由がジャニーズ事務所やジュリー社長について言及したことであることも綴りました。

これを受け、今月9日に放送されたラジオ番組『山下達郎のサンデー・ソングブック』(JFN系)内で山下さんは、ジャニー喜多川の性加害について「「知っていることが何もない以上、コメントの出しようがありません」と話したほか、松尾さんの発言に対して「ジャニー喜多川氏の性加害問題に対して、憶測に基づく一方的な批判をした」と、これほど多くの性被害者が声をあげるなかで“憶測”という言葉を何度も使いました。


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■会話のほとんどがジャニー喜多川への賛美

さらに7分ほど話したそのほとんどが、ジャニー喜多川との出会いからはじまり「ジャニーさんの育てた数多くのタレントさんたちが、戦後の日本でどれだけの人の心を温め、幸せにし、夢を与えてきたか」とジャニー喜多川への賛美を語り、最後には「楽曲に罪はない」としながらも「忖度あるいは、長いものに巻かれていると解釈されるのであれば、それでも構いません。きっとそういう方々には私の音楽は不要でしょう」と伝えました

ジャニー喜多川による性加害について「知ろうとしなかったのか」「知ってからどう思ったのか」ということには触れてない上に、「イヤなら聴くな」とも捉えられる発言に、ネット上では多くの批判の声と長年のファンの間でも「ガッカリした」「残念でならない」と落胆した言葉で溢れました。


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■服部吉次氏「罪は罪」

15日、会見を開いた服部さんと松﨑さんは、自身が経験したジャニー喜多川による性加害について証言。

服部さんは、日本の芸能界やメディアに対して「共犯者としか思えませんね」「芸能界全体として真剣に考えてほしい」と語り、日本政府に対して「とにかく『彼でなければ出来ないこともあった』という声には耳も傾けず、容赦なく犯罪は犯罪として法制化に取り組むべきだと思う」と、強く訴えています。

そして山下さんの発言について考えを聞かれた服部さんは「僕、山下達郎って嫌いじゃなかったんです」と前置きしながらも、「この一連の発言には、自分がそう思い込もうとしているのかなと」「普通に考えたならば、そんなこと有り得ないしおかしいでしょう、と。罪は罪。人は人。才能があるから何をしてもいいのかと。そんなことは通用しませんよね」とコメント。

「“硬派”のような山下達郎が、芸能界だとやすやすとあのような発言ができるのか、という感想を持ちます」「売り言葉に買い言葉なんでしょうね」と感想を述べました。

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