木村昴、涙浮かべ“先代ジャイアン”から受け継いだ唯一のアドバイス明かす
14歳でジャイアンの声優に選ばれた木村昴さん。先代の声優・たてかべ和也さんとの関係に感動の声が集まっています。
7日放送の『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』（TBS系）に、声優の木村昴さんが出演。
自身が声優を務める『ドラえもん』（テレビ朝日系）のキャラクター・ジャイアンの先代の声優であるたてかべ和也さんから言われたたった一つのアドバイスを明かし、感動の声が集まっています。
■ジャイアンの役作りに悩んだ14歳
2005年、14歳の若さでジャイアンの声優オーディションに合格した木村さん。それまで声優の経験はなかったため、最初は役作りや役固めに悩んだそうです。
そこで「ジャイアンのことはジャイアンに聞けばいいんだ」と思いついた木村さん。先代のジャイアンを務めたたてかべさんにアドバイスをもらおうと連絡を取り、食事会に招かれることに。
お座敷の個室に入ると、そこにいたたてかべさんは「おー、来たか！」と豪快に迎えてくれたそうで、木村さんは「めっちゃジャイアンに見えたんですよ」「『うーわ、ジャイアンだ！』と思って感動したのを覚えてます」と振り返りました。
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■先代にアドバイスを求めるも…
14歳の木村さんに対し、たてかべさんは「お酒飲めないのは残念だけど、お酒飲めるようになるまで毎年カウントダウンだな」と言うなど、気さくに対応してくれたそう。この雰囲気ならアドバイスももらえそうだと思った木村さんは、たてかべさんに台本を見せながら「このシーン、ジャイアンはなんでこんなこと言ったんでしょうかね」と質問します。
しかし、たてかべさんは「なんでだろうね？」と言うだけで、具体的なアドバイスはもらえず。木村さんは「なんで教えてくれないんだろう？」とその時は疑問に感じたといいます。
この食事会がきっかけで親交を深めていった木村さんとたてかべさん。一緒に食事をしたり芝居を観に行ったりしたほか、木村さんの高校の文化祭にたてかべさんが来てくれたことも。
しかし、アドバイスをもらおうとするといつも「もうジャイアンは昴のものだから」と言われ、具体的なアドバイスはもらえなかったそうです。
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■木村昴20歳、乾杯の席で初めて…
初の食事会から6年後、木村さんが20歳になった日、ようやく約束のお酒で2人で乾杯することに。その席で「初めてアドバイスらしいことをたてかべさんが言ってくれたんですよ」と木村さん。
そのアドバイスとは「ジャイアンはさ、豪快なやつだから、昴は余計なことは気にせず思いっきりやってくれれば、それでいいんだよ」というもの。木村さんは「これだけでしたね。でも、これが全てでしたね」と噛みしめるように振り返ります。
その後、2015年6月にたてかべさんは永眠。木村さんはそばで見てきたたてかべさんの生き様を振り返り「人生をかけてジャイアンとして生きた人」「むちゃくちゃジャイアンだった」と、目に涙を浮かべながら語りました。
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■「一生かけてたてかべさんに追いつきたい」
たてかべさんがくれた唯一のアドバイスについて「思い切りやれっていうのは、技術的なこととかテクニックでそう聞こえるようなお芝居を目指すんじゃなくて、ジャイアンらしく生きていくみたいなことかな」と振り返る木村さん。「一生かけてたてかべさんに追いつきたい」と抱負を語りました。
放送終了後、ネット上では「昴くんとたてかべ和也さんの関係性が素晴らしすぎる」「たてかべ和也さんと木村昴さんの初代と二代目ジャイアンのお話素敵すぎて涙で前が見えないよ」「たてかべ和也さんはまさしくジャイアン。木村昴さんはまさしくジャイアン」との声が上がっています。
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（文／fumumu編集部・大島 あひる）