米オーシャン・ゲート社CEO、潜水艇タイタン事故前に軽視していた「大きな音」

昨年イギリスで放送された『The Travel Show』に出演していた同社CEO。乗組員からの報告に…。

タイタン

大西洋の底に沈むタイタニック号の探索ツアーで起きた、潜水艇「タイタン」の死亡事故。

『LAD BIBLE』など海外メディアでは、運営会社である、オーシャンゲート社が事故前に軽視した「音」について取り上げました。


■番組内で乗組員と会話する場面

探索ツアー中に消息を絶ち、乗客5名の死が発表されたタイタンですが、オーシャンゲート社の創業者であるストックトン・ラッシュ氏は、事故前に「大きな音」を認識するも重要視していなかったことが明らかとなりました。

昨年放送された『The Travel Show』(BBC)に登場していたラッシュ氏。潜水艇の乗客に話しかける様子が映し出されていましたが、そのなかである乗組員と会話を交わしています。


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■報告に「ある時点で音を立てることがある」

その乗組員は、海面に出た際に「大きな音を聞いた」とタイタン乗船時の状況について説明していますが、これに対し、ラッシュ氏は「深海潜水艇のほとんどは、ある時点で音を立てることがある」と主張。

また別の場面では「今後、もっと安い費用で宇宙に行ける時代が来るだろうし、それと同時に水中に潜ることもできると思います。さらに低コストでより、随所へアクセスしやすい時代になるでしょう」と語っています。


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■「乗客数をより増やすため」の設計が原因?

乗組員が語った「大きな音」については、未だ原因が明らかとなっていませんが、タイタンの“設計”が、今回起こった“爆縮”の件に至る要因となったのでは、という声も上がっています。

この件について、イギリス・プリマス大学の准教授、ジャスパー・グラハム・ジョーンズ氏は沿岸警備隊が海底から引き上げた同船の残骸について分析。

残骸から「乗客数をより増やすため」に行なった“船の設計”が壊滅的な崩壊につながったのでは、と述べます。


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■徐々に「小さな亀裂」が入っていた可能性

また同船は、今回の事故発生に至るまでに、合計25回の深海における往復を行ってきましたが、その間に「検出できないほどの小さな亀裂が徐々に起こっていた可能性がある」とジョーンズ氏。

この亀裂が「すぐに船にとって致命的なものとはならずとも、結果的に制御不能な脅威をもたらした」と見解を示しています。

今回の報道に、読者からは「『今後、もっと安い費用で宇宙に行ける時代が…』って発言が気になる。じゃあロケットバージョンだと? IKEA製とか?」といった苦言を呈する声が寄せられています。

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(文/fumumu編集部・黒木 ゆず

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