元救急隊員が重視する“15分” 子供の緊急時「救急車が到着するまでにする行動」
緊急時の子供への対応、なにを心がけるべき? 元救急隊員が呼びかけました。
子供の緊急時、救急車を呼んでから到着するまでの間、なにを行なうべきか? 元救急隊員が呼びかけたのは…。
『The Sun』など海外メディアが報じました。
■元救急救命士が重要視する「15分間」
オーストラリア在住、ニッキー・ジュルカッツ氏は、かつて救急救命士として働いた経歴の持ち主。現在彼女は、SNSなどを通じて子供に対する緊急時の対応について発信しています。
ニッキー氏は「緊急時、救急車が自宅に到着するまでの時間は“平均15分間”」と説明し、そしてこの15分間について「親がなにを気をつけ、どう行動するかで、その後のすべてを左右する」と重要視します。
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■「心がける」行動は15個
ニッキー氏が、この15分間に「行なうこと」として挙げたのは、全部で15個。
・子供の“通り道”を確保しておく
・(両親の場合)どちらかが常に子供と一緒に寄り添う
・(夜間の場合)救急隊員がすぐに家の場所を把握できるよう、玄関の外灯は付けておく
・玄関など、すべての扉の解錠
・救急隊員にわたす情報(常用薬やアレルギー症状など)の準備
・子供に服用させる薬をかばんに入れておく
・(ペットがいる場合)別室に移動させる
・(両親の場合)どちらが救急車に乗るか決めておく
・財布の用意
・(兄弟がいる場合)他の子供たちへの対応を大まかに決めておく
・子供の症状に変化がないか、常に気にかけておく
・待機中になにか異変があればオペレーターへすぐ連絡
・意識がなくなり、呼吸が正常でない場合、心肺蘇生を開始する
・呼吸が正常な場合、子供を“回復体位”の体勢にしておく(横向きに寝かせる)
・常に子供に寄り添い気持ちを落ち着かせる
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■片親の場合は…「そばにいる」を最優先に
もし片親の場合で大人がひとりしかいない場合はどうすべきか?
ニッキー氏は
「ほかに頼れる人がいない場合は、子供に変化がないか見守り、必要な場合は応急処置をすぐに始められるよう、常に“そばにいる”ことを最優先に考えてください」
と説明します。
また心肺蘇生が必要の場合は「どれよりも優先して行なってほしい」と指示。
そして最後に留意することとして「救急隊員が到着後、必要な処置、そのための医療機器は揃っており、彼らに任せること」を呼びかけました。
「これらの行動によって、救急隊員にとって救いとなる」とニッキー氏。余裕がない場合は「常に子供に寄り添う」ことを最優先に、余力がある場合、心掛けてほしいこととして伝えています。
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(文/fumumu編集部・黒木 ゆず)