マッチングアプリで出会ったハイスペ男子 悲しい過去の恋愛と“結婚願望”がない理由が切ない
マッチングアプリにどハマり中のモノマネ芸人・小出真保が、アプ活で出会った人とのアレコレを吐き出します。
■せっかく好きになったのに…
私は、興味を持ちました。カジュアル男が恋をすることはあるのか？ ぜひ聞いてみたい。そこにはせつない物語がありました。
「その人とは何回も会っていて、付き合うっていうのがよくわからないけど、一緒にいて合うなと思っていた」。では、何故、付き合えなかったのか。
「何回も会うようになってきて、おそらく彼女は、まずいと思ったんだろうね。じつは人妻ということがわかって…」。でた、既婚者。もうため息が出る。頼むから、既婚者は、独身が大勢いるマッチングアプリに在籍しないでくれ。
「僕もそう言われてしまうと、もう会わない方がいいのかなと思って、徐々に会うのをやめてもう連絡とってない」。せつない…。Tくんに同情してきました。カジュアルの中でも、一番恐ろしいのは”既婚者カジュアル”だと私は思っていて、それは特に婚活人間からしたら会うことが時間の無駄だからです。
「それくらいしか恋愛経験ない」とTくん。それくらいしか…ってそれは最近の話っぽいから、じゃあほんとに恋愛経験少ないんだな、あらためて人は見かけによらないものだと思いました。お店を出て、きもちのよい気候だったため、少し外のベンチで座って話すことになりました。カップル気分を味わっちゃおう。色んなお話をしました、恋愛感情はおいておいて、普通に気が合うなと感じていました。何だか、良い雰囲気になってきました。私はソワソワしてきます。
これって、口説かれるのか？ もしや、またホテル？ それともコンビニ寄ってうちに来ようとするとか？ 結局そのパターン？ でも、私の芯はもうブレませんでした。「カジュアルはしない」。私は「本当に結婚したくて…」。あえて言いました。婚活だということは十分伝わっているはずですが、あえて。再認識してもらおうと思いました。するとTくん
「じつは…まほちゃんに、言いづらかったんだけど」。ドキ。何？ 何か爆弾発言でも？ そのあとに続く話を聞いて、私は、納得しました。だから、恋愛経験が少ないんだ、というより、したくないのかもしれない。
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■恋愛経験が少ない本当の理由
彼は遠くを見つめ静かにこう言いました。「結婚願望というものがないんだよね」。なんだか諦めているような言い方でした。それって今はないってことで、だんだん歳をとれば出てくるかもよ、そう私は言ってみました。すると、「うちの両親を見てて、結婚ってそんなにいいものかなって」。
どうやらご両親はあまり仲良くないとのことで、いつも母親から電話がきて父親の悪口を聞かされていると、なんのために結婚するのかなってそう思ってしまうと、話してくれました。この話、よくあることだと思います。幼い頃の家庭環境が自分の恋愛観に影響してしまう。私の両親もラブラブって感じではないので、気持ちは非常にわかると、黙って彼の話を聞いていました。
「だから、まほちゃんに話したら嫌な気持ちになるかなと思って言い出しづらかったんだ」。そんなことを気にしてくれていたんだ。たしかに、結婚願望がないとハッキリ言われてしまうと、私の求めているものからは遠いところにいる人なのかなと思ってしまうが、私は気にならないと伝えました。また会ってお話できたらとも伝えました。
彼はホッとしたようでした。私も話してくれてありがとうと伝え、そのまま黙る2人。するとTくんは「手、繋いでみようか」とひとこと。「私もそう言おうと思ってた」と返し、手を繋ぎました。手を繋いだだけです。なにこれ？ よくわからない展開。
また奇行？ と、もうひとりの自分が突っ込んできますが、無視します。なんとなく、そうしてみようかなと思いました。本当に手を繋いだだけで、そのまま解散しました。私は冷静でした。Tくんに結婚願望がないとなると、やっぱりちゃんと結婚願望がある人を探さなくてはいけない。手を繋ぎながら、頭ではもうそう考えていました。
カジュアルをやめて数週間経っていました。真剣な人を引き寄せてきてる？ いよいよ真実の愛は、もうそこまできてる？
次回は、なんと全く音沙汰なしだった審査制ハイスペックアプリから動きが？ また素敵な紳士現る？ 乞うご期待♪
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（文／fumumu編集部・こいで まほ）- 1
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