アプ活で会った人の言葉に「は?」 男性は“余計なひとこと”をいう生き物なのか?

マッチングアプリにどハマり中のモノマネ芸人・小出真保が、アプ活で出会った人とのアレコレを吐き出します。

婚活ダイアリー アイキャチ

リアルな体験談や心境をポップに時にダークに伝えていく『全力! 女芸人小出真保の婚活ダイアリー』。

好きだった6割妻夫木聡くんからの連絡の頻度は減ってきていました。そんななか千葉男とも出会いました。私は、どうしたいんだ? この2人は本当に良い人?

よくわからなくなるなら、もっと増やせばいい! さらにマッチングしちゃえ! と、またもカジュアルな関係マッチングアプリTを開く。そして、マッチングしたのは…悩める会社員。

一緒に恋バナ? 恋愛相談に乗ることに? マッチングアプリで男友達ができるなんてこと、ありえるの…?

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■こじらせ男、登場

現在の私は…6割妻夫木聡くんとは「2回関係を持ったが、まだ彼女ではない」。そしてもうひとり「写真は加工していたが、男前な発言をした千葉男が気になる」という状況。彼氏は出来ていないのだから、これは浮気ではない。マッチングアプリというのは、同時進行ができるしされてしまう。それは暗黙のルール。そして、ノッている私がマッチングしたのはマッチングアプリTというカジュアルなアプリのわりには、見た目がとても普通でまともそうな人でした。

彼は、マッチングアプリTによくいる「今、何してるのー?笑」「なんか距離近くないすか?笑笑笑」みたいなメッセージではなく、初めまして、よろしくお願い致します。と丁寧な挨拶をしてきました。

「どういった目的でマッチングアプリやっていますか?」 この質問、マッチングアプリTに非常に多い。やはりカジュアルかどうかまずは探りたいのだろうか。「真剣なお相手ができたらいいなと思って」と送ると、なるほど…とフワッとした返信。なので、カジュアル目的ですか? と、聞いてみると「こじらせちゃってるかんじです…」。

ん? これは…今までにない返答。どういうことですか? と深掘りしていくと「好きな人がいるんですけど、その人とはうまくいかなくて」。こういう展開は今までにありませんでした。その後も彼は「その人とうまくいきたいはずなのに、遊んで忘れようとする自分もいて」「こんなことしてちゃダメだって思うんですけどね、アプリも辞めようかなって思ってましたし」と、素直な気持ちをどんどん吐き出します。

話を聞いているうちに、塞いでいた気持ちが蘇ってきました。私も、こじらせている。アプリをやる前は、34歳で結婚するかもしれないと思っていた人に振られ大失恋。その後、傷を隠すかのように、たいして好きでもないのにたまたま出会った人とダラダラと付き合い、男性不信を抱きながら今はマッチングアプリ狂いの毎日。そうだ、私もこじらせているんだった。

「私も一緒ですよ、気持ちわかります」。気づけば、そう返信していました。そして、そのまま意気投合し、とりあえず会ってみますか? ということに。他に好きな人がいるのに、マッチングアプリをやっている。その人に会う。この複雑な設定にも、ドラマチックな感じがしてワクワクしました。


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■男は余計な一言が多い?

待ち合わせ場所は、新宿のアルタ前。お互い同時到着くらいですぐに会えました。彼のルックスはというと「みんな一度は大学生の時に付き合ったことがありそうな平均的な男子」でした。あれ? どっかで会ったことあったかな? と思えるほどの落ち着く見た目をしていました。なので、すぐに親近感が湧きました。

居酒屋に入り、さっそくおしゃべり。メッセージでたくさんやりとりしたため、特に自己紹介はなく、恋バナの続きとなりました。「好きなんですけど、まだちゃんと告白はしてなくて、好きバレはしてると思うんですが…」「2人きりでご飯とかは行けるんです、俺のこと尊敬してますっていうLINEももらったことあって…」。ため息混じりに、話す彼。私は女性なので、少しは良いアドバイスでもできたらいいのだが。

前向きな返答をしてあげようと思い「尊敬してますは、ポイント高いですよね、2人きりでご飯も脈ありそう」など、いろいろな言葉を返し、彼は、頷きながら、彼女の好きなところを淡々と話していました。そして、自分の話ばかりだったと気づいたのか、「まほさんも、こじらせていると言っていたけど?」と私にも、話を振ってきました。

「そうなんですよね笑 恋愛はいつも壊れる、今はマッチングアプリ依存症」と答えると、彼は笑って話を聞いてくれました。それは本当にただの男友達と話す空間でした。

「まほさん、普通にモテそう」 あら? テンション上がること言ってくれるね? ですが、そのままで止めとけばいいのに、彼は余計なことを言ってきました。

「いや、モテるっていうか、そこまでは可愛くないじゃん、めちゃくちゃ可愛くないけど、童顔だから、まぁ、いけるかなっていう。だから、いきやすそう、アプリとかで」…本当に余計なひとこと。そんなに分析するなよ。まったく男性って一言余計な生き物なのか?


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■職業芸人について

そして、私はこう言い返していました「別にそんなので売ってないし、私」「モテるとか男がいきやすいとか、本当はどうでもいい、私、芸人だもん」。

彼は、固まっていました。え、そうなの? と。どんな返しが来るんだろうと、見ていると「え〜…、すごい」と、素直な反応。そして、何に出てるの? もしかしたらわかるかも! など、聞いてきてくれるので説明すると、表情が一気に明るくなり「わかった!!! まほさんのこと!!!」と、本日1番テンションを上げてくれました。「わ〜そうなんだ…」と少し感激してくれている様子でした。

なので、さらにカッコつけようと思い「やりたいこと、これしかない。ずっとこれしかやってこなかったし」…キメてみました。すると「いいなぁ〜」と彼。「俺は、サラリーマンだからさ。まほさんって個人事業主ってことでしょ? 俺もいつかそうなれたらなって思うけど、なかなか。みんな一度は憧れるから、凄いと思うし、羨ましい」と言われました。

そういえばマッチングアプリをやった当初は、プロフィール欄に「芸人」と書くのは控えていました。書いたらめんどくさそうだし、そんなにメリットはないかなと思っていました。でも、何人か会っていくうちに、芸人だとカミングアウトして、嫌がる人はほとんどいないということに気づいていました。

もしかしたら、この職業は有名じゃなくても、みんなもっと胸を張っていい職業なんじゃないか? と。「でも、モヤモヤするときもあるよ、好きなことやってるから苦しいときもあるし、けっこう私、芸歴長いからね」と、本音をポロリ。気づけば私も彼に心を開いてきていました。すると彼は「芸歴、長くても、これから味とか出て、人間的な深みでるんじゃないの? けっこう芸人さんってそういう人多いじゃん」。

そんなふうに言ってくれる人もいるんだ。この人いい人だな。この彼の言葉は、とても嬉しかったのです。

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