人間関係を築く上で、共感力は重要なスキルです。とはいえ、相手の言葉にすべて同意することが「共感」というわけでもないですよね。
今回は、会話の中で上手に「共感力」を発揮する方法を、fumumu取材班が聞いてきました。
①共感フレーズを使う
「会話の中で、簡単な共感フレーズを使うのがおすすめです。『そうですよね』『それは大変でしたね』とか、ちょっとした言葉でいいんです。相手は、こちらにうまい返しを求めているわけではないですから。
話を聞いていることが伝われば、それで十分満足してくれると思いますよ。注意したいのは、相手の気持ちを軽視しないこと! わかっていないのに『わかります』と共感したり、本心では馬鹿にしているのに『さすがですね』と褒めても、高確率で相手にバレてしまいます。
わからないなら、相手の話に驚いて『そうだったんですね』と伝えるだけでOKです。相手に真摯に向き合って、自分なりの共感の意思を伝えることが重要だと思います」(30代・女性)
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②他人の視点を想像する
「共感力を高めるためには、他人の視点を受け入れることが必要だと思います。自分の視点だけで物事を判断すると、相手を傷つける失礼な発言をしてしまうかもしれないから。
『それってこうですよね?』と会話の主導権を奪わずに、まずは話を最後まで聞く! その後に疑問点があれば『大変じゃなかったですか?』『それってどうなったんですか?』と質問するのがいいんじゃないでしょうか。
相手のことを理解できなくても、理解しようとする姿勢が見えたら、それでコミュニケーションは成り立つと思います」(20代・女性)
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③仕草や表情を観察
「相手の言葉だけではなく、仕草や表情を確認するのも忘れないほうがいいです。口では『大丈夫ですよ』と言っていても、表情が固かったら、なにか言いにくいことがあるのかもしれないし。
そこで『なにかできることありますか?』と一言添えるだけで、相手との関係がよくなるんじゃないでしょうか。同じように、相手への共感を伝えるときも、身振り手振りや表情は役立ちますよ。
うれしいときは目を見開いてみたり、謙遜するときに目の前で手を振ってみたり。言葉以外でも、人との会話はできますから」(30代・女性)
相手の言葉を聞いて、相手の表情を観察する。それだけでも、共感力をグッと養えそうです。
無理に沈黙を埋めることより、相手の言葉をじっくり聞くことのほうが、コミュニケーションを取るうえでは大切なのかもしれないですね。
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(文/fumumu編集部・nana)