SMAP本の著者、ジャニーズ副社長の言動明かし「アイヒマンみたいな人」「凡庸な悪」
ネットフリックスで配信した「嵐」のドキュメンタリー映像のある部分に「驚いた」と、ジュリー社長体制での変化にも言及。
ジャーナリストの松谷創一郎さんが15日、日本記者クラブの会見に出席。
ジャニーズ事務所・藤島ジュリー景子社長の体制になったことでの変化などを語るほか、副社長・白波瀬傑(しらはせ・すぐる)氏について「凡庸な悪」と伝えました。
【動画】ネットフリックスで配信した「嵐」のドキュメンタリー映像のある部分に「驚いた」
■日本記者クラブで会見
メディアについて20年以上取材をし、『SMAPはなぜ解散したのか』(SBクリエイティブ)などの執筆もされている松谷さん。
先月17日に放送された『クローズアップ現代』では、コメンテーターとして出演し、YouTubeでは“辞めジャニ”に対するジャニーズ事務所からの圧力などについて「人権問題」と怒りを表明するなど声をあげています。
15日には、都内の日本記者クラブで行われた「『ジャニーズ問題から考える』(2)芸能界の構造問題」と題された会見に出席し、日本の芸能プロダクションの歴史などを解説、芸能界全体が抱える問題点を指摘しました。
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■相次ぐ退所の理由は…
また、所属するタレントの退所がつづいていることについて聞かれた松谷さんは、「メリーさんの“にらみ”がきかなくなったことが大きい」「ジャニーさんは現場のプロデューサー、メリーさんは“にらみ”をきかせていく。それが一番分かりやすく出たのがSMAPの解散騒動だったと思う」と持論を展開。
つづけて「リスクがないから」といい、ジャニー氏、メリー氏が大切にしていた“感情的なつながり”が切れ「いる必要はない」となったこと、2019年7月には「元SMAP3人のTV出演に圧力の疑い」で、公正取引委員会が注意したこと、ネット配信など違う選択肢も増えてきていることを説明しました。
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■ジュリー体制での変化「驚いた」
とはいえ、ジュリー社長は所属タレントの退所を望むはずがありません。松谷さんは「かなりリベラルな方向に舵を切って、色々なことを許してきたところはある」と、2021年にネットフリックスで「嵐」のドキュメンタリーを配信したことに言及。ドキュメンタリー映像のなかには、松本潤さんがONE OK ROCKのTAKAさんと対談する場面も流れました。
TAKAさんは、ジャニーズ事務所に所属していましたが「フジテレビが特にそうだったけど、ONE OK ROCKの映像を使わない、ということを繰り返してきた」と、ジャニーズ事務所からの圧力・テレビ局の忖度が働いていたことを説明し、「ネットフリックスが忖度をやめた。すごく驚いた」「ジュリー体制になって、色々変えようとしているんだなというのは伝わってきた」と語りました。
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