大器晩成型のナオミ・ワッツ:優しい表情に引き込まれる『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』
イケてる女優「イケジョ」のススメ:ナオミ・ワッツ。見守る遅咲き。
いつも美しく、輝きを放ち続けるイケてる女性、「イケジョ」出演のおすすめ作をご紹介する本企画。
今回は、『デスパレート・ラン』の公開を記念して、本作の主人公、2人の子どもを持つシングルマザー、エイミーを演じているナオミ・ワッツです!
■立てこもり事件から息子を救え
現在公開中の『デスパレート・ラン』は、アクション映画に定評のあるフィリップ・ノイス監督がメガホンを取ったスリラー作品。
夫に交通事故で亡くしたばかりのエイミー・カーが、息子の通う高校で発生した立てこもり事件から、息子を救い出そうと奔走する様を描いています。
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■大器晩成型の苦労人
このエイミーを演じているのが、1968年9月28日、イギリス生まれのナオミ・ワッツ。14歳でオーストラリアに移住し、現地で女優活動を続けていましたが、下積み時代が長く続いたそう。
2001年に、巨匠デヴィッド・リンチ監督が手がけたミステリー『マルホランド・ドライブ』で主役に抜擢され、以降、アカデミー主演女優賞にノミネートされるなど、遅咲きの印象があるイケジョです。
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■誰かに優しくしたくなる
そういう意味で、長い間苦労した分、ナオミは他人の成長を穏やかに見守って、その人に寄り添うような役が似合うイメージ。
それを具現化しているのが、『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』(2015年)です。
本作は、事故で妻を亡くしたものの、その悲しみをうまく扱えない不器用な主人公のデイヴィス(ジェイク・ギレンホール)が、カスタマーサポートのスタッフ、カレンと出会い、次第に自分の心と向き合っていくヒューマンドラマ。
ナオミはカレンを好演していますが、デイヴィスに寄り添う様はとても優しく、できるなら自分もこんな人になりたいと思えるほど。ナオミの温かい表情に、ふと誰かに優しくしたくなるでしょう。
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(文/fumumu編集部・尾藤 もあ)