“女性の敵”役が多いジョセフ・ファインズだけど… 『恋におちたシェイクスピア』はきっと惚れる
オーバー40男優「イケオジ」のススメ:ジョセフ・ファインズ。王道のシェイクスピア。
年を重ねるごとに、ますますかっこよくなるイケてるおじさま、「イケオジ」出演のおすすめ作をご紹介する本企画。
今回は、『ザ・マザー』の公開を記念して、同作で主人公の暗殺者「マザー」の元上官を演じているジョセフ・ファインズです!
■暗殺者の武器商人
現在公開中の『ザ・マザー』は、ジェニファー・ロペス扮する暗殺者の「マザー」が、かつて生き別れた娘を守るために戦うアクションサスペンス。
その「マザー」が狙撃兵として軍にいた時の上官で、武器商人のエイドリアン・ラベルに扮しているのがジョセフ・ファインズです。
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■板についてきた悪役でも
1970年5月27日、イギリス生まれのジョセフ・ファインズといえば、名優レイフ・ファインズの弟としても知られていますが、昨今ではすっかり悪役が板についてきた印象です。
特に、女性が子どもを産むための道具として扱われる様を描いたテレビドラマ『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』(2017年~)で演じた司令官役で、そのイメージを決定的にしたといってもいいでしょう。
『ザ・マザー』でも、エイドリアン・ラベルはもれなく悪役として登場します。
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■真骨頂はシェイクスピアにあり
ですが、ジョセフ・ファインズの真骨頂は、イギリス演劇王道のシェイクスピア劇にあります。イギリスの名門ギルドホール音楽演劇学校で学び、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの舞台にも立っていたせいか、ラベルのような現代の血生臭い悪役よりも、クラシックな雰囲気がぴったり。
そういう意味で一番のおすすめ作は、まさにファインズがシェイクスピア自身を演じた『恋におちたシェイクスピア』(1998年)です。
なかなか切ない結末を迎えるラブストーリーですが、ファインズが演じるシェイクスピアは、才能あふれる気鋭の作家としてフレッシュな魅力を発揮。クセの強い役の多いファインズの新たな一面が垣間見えるはずです。
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(文/fumumu編集部・尾藤 もあ)