私生活では芸能一家に生まれた女優・シャルロット・ゲンズブールのイチオシ作品:『孤独なふりした世界で』
イケてる女優「イケジョ」のススメ: シャルロット・ゲンズブール。成長した母。
いつも美しく、輝きを放ち続けるイケてる女性、「イケジョ」出演のおすすめ作をご紹介する本企画。
今回は、『午前4時にパリの夜は明ける』の4月21日公開を記念して、本作で主人公のシングルマザー・エリザベートに扮しているシャルロット・ゲンズブールです!
■深夜のラジオ番組が紡ぐもの
4月21日公開の『午前4時にパリの夜は明ける』は、1980年代のパリを舞台に、シングルマザーとその子供たち、家出少女からなる4人「家族」の7年間を追うヒューマンドラマ。
タイトルの『午前4時』は、夫と離婚したエリザベートが就いたのは、午前4時まで放送している深夜のラジオ番組の仕事だったことから来ており、深夜ラジオがテーマの1つになっています。
関連記事:ジュリアン・ムーア『ディア・エヴァン・ハンセン』(2021年):「イケジョ」作品のススメ
■「なまいき」な史上最年少女優賞受賞者が
同作でエリザベートを演じているのが、1971年7月21日、イギリス生まれ、フランス出身のシャルロット・ゲンズブール。
芸能一家に生まれたシャルロットは、1985年に主役を演じた『なまいきシャルロット』で、フランス版アカデミー賞といわれるセザール賞有望若手女優賞を、当時14歳で史上最年少受賞したことで有名。
そんな彼女も私生活では3人の子供を持つ母親になり、エリザベートのような子供を思う母親役もずいぶん板についてきたようです。
関連記事:キーラ・ナイトレイ『素晴らしきかな、人生』(2016年):「イケジョ」作品のススメ
■ナチュラルな母親に
そうした意味で「あんな小さかった『なまいきシャルロット』が、お母さん役をやるようになるなんて!」といった感慨深いものがあり、シャルロットの登場シーンは少ないのですが、『孤独なふりした世界で』(2018年)がイチオシおすすめ作です。
本作は、人類のほとんどが滅亡した世界で、自分だけが生き残ったと思っている男デル(ピーター・ディンクレイジ)が、もう1人の生存者グレース(エル・ファニング)と出会うSFドラマ。シャルロットは、グレースの「母」だと名乗るヴァイオレット役で登場します。
実はこのヴァイオレットには秘密があるのですが、それを匂わせつつ、娘を思う母親然としたシャルロットの表情には、思わず感心。結末に向けて、秘密が明らかになっていくプロセスは、シャルロットのあまりに自然な「母親顔」にだまされないように!
・合わせて読みたい→キーラ・ナイトレイ『素晴らしきかな、人生』(2016年):「イケジョ」作品のススメ
(文/fumumu編集部・尾藤 もあ)