新作では孫を見守るおじいちゃん役のデミアン・ビチルのおすすめ作品は… キューバの革命家に扮した『チェ』
オーバー40男優「イケオジ」のススメ:デミアン・ビチル。ヒスパニック系代表格。
年を重ねるごとに、ますますかっこよくなるイケてるおじさま、「イケオジ」出演のおすすめ作をご紹介する本企画。
今回は、『アレックスとチュパ』の4月7日公開を記念して、同作で主人公の少年アレックスの祖父役を演じているデミアン・ビチルです!
■少年が謎の生物と出会ったら?
4月7日公開の『アレックスとチュパ』は、13歳の少年アレックスが、伝説の生き物チュパカブラを見つけ、「チュパ」と名付けたことからはじまる冒険ファンタジー。
元プロレスラーのおじいちゃんチャヴァや、いとこたち親戚のいるメキシコへ向かった、アレックス(エヴァン・ウィッテン)。ある日、チャヴァの納屋で、未確認動物とされるチュパカブラと出会います。でも、「チュパ」を利用しようとする悪い大人がいるようで…?
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■ヒスパニック系実力派
ちなみに「チュパカブラ」は、南米で多く発見(?)される生物で、ヤギなどの家畜の血を吸われた事件が相次いだことから、スペイン語で「ヤギ(カブラ)を吸う(チュパ)」という名前が付いたそう。ただ、「チュパ」には、「まぬけ」の意味もあるのだとか。
この「チュパ」を見守るアレックスのおじいちゃんこと、チャヴァを演じているのがデミアン・ビチル。舞台となっているメキシコで、1963年8月1日に生まれています。
14歳で俳優デビューして以来、メキシコ版アカデミー賞と称されるアリエル賞主演男優賞を受賞しており、ハリウッド映画に進出してからも、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされるなど、ヒスパニック系実力派イケオジ代表格の1人といえるでしょう。
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■若き日の革命家
そんなビチルのおすすめ出演作は、キューバ革命立役者の1人、チェ・ゲバラの半生を描いた『チェ 28歳の革命』(2008年)。
本作の主人公チェ・ゲバラは、ベニチオ・デル・トロが務めていますが、後にゲバラが賛同し、キューバを社会主義国に変えた革命家フィデル・カストロに扮しているのがビチルです。
カストロが90歳で2016年に亡くなった一方、1967年に39歳の若さで射殺されたせいか、英雄視されることも多いゲバラ。そのカリスマ性のあるゲバラが出会って惹かれたカストロは、実際、ゲバラ以上のカリスマ性があったと考えられます。
本作の公開当時は、カストロがまだ現役の政治家として活動していた時期ですから、演じるビチルのプレッシャーは相当だったはず。画面上のビチル版カストロは、スティーヴン・ソダーバーグ監督の色もあり、スタイリッシュで抗しがたい魅力にあふれた革命家として登場しています。
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(文/fumumu編集部・尾藤 もあ)