祝・アカデミー賞主演男優賞受賞! ブレンダン・フレイザーのやさしい素顔が見える『タイムトラベラー きのうから来た恋人』

オーバー40男優「イケオジ」のススメ:ブレンダン・フレイザー。復活劇の裏顔。

ブレンダン・フレイザー
(引用:IMDb.com, Inc)

年を重ねるごとに、ますますかっこよくなるイケてるおじさま、「イケオジ」出演のおすすめ作をご紹介する本企画。

今回は、『ザ・ホエール』の4月7日公開を記念して、同作で272キロの体重がある父親チャーリーを演じているブレンダン・フレイザーです!



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■余命わずかな父親と娘の関係は?

ブレンダン・フレイザー
(引用:IMDb.com, Inc)

4月7日公開の『ザ・ホエール』は、ヴェネチア国際映画祭金獅子賞(最高賞)受賞経験のある知性派監督、ダーレン・アロノフスキーがメガホンを取ったヒューマンドラマ。

恋人の死のショックから、体重が272キロまで増えてしまった主人公の教師チャーリー。彼は自分の将来が長くないことを知り、長年音信不通だった娘のエリーと、絆を取り戻そうと決心するのですが…?



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■祝・アカデミー賞主演男優賞受賞!

ブレンダン・フレイザー
(引用:IMDb.com, Inc)

同作で、チャーリーに扮しているのが、1968年12月3日、アメリカ生まれのブレンダン・フレイザー。大ヒットしたSFアドベンチャー『ハムナプトラ』シリーズで、特殊部隊出身の主人公役として大ブレイクしたのは有名な話です。

その後、心身のバランスを崩して、表舞台からはしばらく遠ざかっていたそうですが、このチャーリー役で見事復活!

さらに、先日2023年3月に行われた第95回アカデミー賞で、主演男優賞に輝くというかっこよすぎる復活劇をリアルで見せてくれました。



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■やさしい素顔が見え隠れする紳士

ブレンダン・フレイザー
(引用:IMDb.com, Inc)

とはいえ、『ハムナプトラ』シリーズで、華麗なアクションをかっこよくこなしていたフレイザーですが、裏では怪我がたえず、手術をくり返していたといいます。それを考えると、素顔はじつにナイーブなやさしい人なのかもしれません。

そんなフレイザーのやさしい本質が垣間見えるのが、『タイムトラベラー きのうから来た恋人』(1999年)。

本作は、発明家の父が作った核シェルターで生まれ育った息子アダムが、35年ぶりに外の世界へ出て、珍事件を巻き起こすコメディ。

このアダム、シェルター育ちの純粋培養なため、非常に品のいい、おだやかでやさしい紳士に成長します。その状態で外に出れば、当然「浦島太郎状態」になるわけで、このギャップがおもしろいのですが、注目はアダムに扮したフレイザーの紳士然とした演技です。じつは初めて本作を観た時、アダムのあまりのおだやかさに、フレイザーが演じているとは気づきませんでした。

奇しくも本作の公開された1999年は、フレイザーの代表作となる『ハムナプトラ』シリーズの第1作目『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』公開と同じ年。ブレンダン・フレイザーというイケオジ俳優の歴史を見る上では、本作も「代表作」として挙げられるでしょう。

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(文/fumumu編集部・尾藤 もあ

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