アプ活で培ったスキルを活かして…! 六本木で“韓流系イケメン”の逆ナンを決行

マッチングアプリにどハマり中のモノマネ芸人・小出真保が、アプ活で出会った人とのアレコレを吐き出します。


■カジュアル集大成

芸人だから会いたいってことかと思ったけれど、どうやらそういう感じではありませんでした。彼は「よくあること」みたいな雰囲気が凄くて、至って冷静でした。

明日の18時、新宿のドンキホーテ前で。場所は、いかにもカジュアルらしい場所になりました。連絡先も交換し、すんなり会うことが決まりました。

とにかく、私は、達成感でいっぱいでした。明日のデートの内容は正直どうでもいいし、恋愛関係になるかならないかもどうでもいい。自分への成長に感動していました。どうせやるなら、ここまでやりたかった、そう、よくここまで登り詰めたね。自らハンターとなり、六本木にいる韓流系アイドル顔の若いイケメンを逆ナンなんて、数年前のあなたじゃ考えられないですよ。成長したね、と、有頂天でした。

今思うと、何が成長なんでしょう。これが、何になるというのでしょう。いいんです、ただの思い出作りです。ただ楽しいだけです。ゲームと同じ。これが、何かには繋がっている。たぶん。



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■そして次の日

もうデートの時間です。一旦帰宅して寝て、また同じ人に会いに行くというデートは初体験。付き合ってもいないのに2日連続。なにより、ちょっと困ったことに、前の日とテンションが変わっているのです…。昨日は、逆ナンするぞ!! とハンター…いや、性獣と化していたので、昨日だったら良かったんだけど、1日間を置いて、会うって…。すごく、恥ずかしい…。あと、ちょっと体調も微妙。もうやっぱりカジュアルやる年齢じゃないなと悟りました。今日、盛り上がるかな? まぁ、無理だったらご飯食べて解散すればいいやと、気持ちを切り替えました。

時間通りに彼は登場。ん? こんな感じだったっけ? 昨日会ったばかりなのに、もう顔を半分忘れていました。韓流アイドル風だと思っていたけど、全身黒ずくめで、どっちかというと韓流サスペンスドラマに出てくる最終回にやっと捕まる犯人顔でした。しかし、まぁまぁイケメンであることには変わりはない♡ イケメンだとすぐテンションを取り戻す私。まずは、夕ご飯をどうですか? と彼。お寿司屋さんへと案内してくれました。

「僕、喋るの苦手なんですよね…」接客をやっている彼けれど、本音がポロリ。料理はすごく勉強してきたとか、前職は消防団員だったなど、過去のことを話してきてくれました。ただの逆ナンだったけど、これ、普通に良いデートなんじゃないか? ちょっと意識してきました。やはり、食事をするデートの方が乙女心はときめきます。

そんないい感じに見えた彼でしたが…なんと、カジュアル体験史上最大級の「震えるセリフ」を連発!? 過去に出会ったカジュアル男たちの「俺の遺伝子くらえ!」や、世界一心にない「好き」発言よりも勝るゾッとする発言にカジュアルの奥深さ、寂しさを知るのです。

引退試合、どうなることやら! そして引退してからは、なかなか抜け出せないマッチングアプリの沼に苦しむことに…。それでも、人は変われる! 乞うご期待♪

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(文/fumumu編集部・こいで まほ

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