セバスチャン・スタン『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年):「イケオジ」作品のススメ
オーバー40男優「イケオジ」のススメ:セバスチャン・スタン。複雑な心境の吐露。
年を重ねるごとに、ますますかっこよくなるイケてるおじさま、「イケオジ」出演のおすすめ作をご紹介する本企画。
今回は、『Sharper 騙す人』の公開を記念して、同作で亡くなった富豪の息子、マックスに扮しているセバスチャン・スタンです!
■ルーマニアからニューヨークへ
現在公開中の『Sharper 騙す人』に出演しているセバスチャン・スタンは、1982年8月13日、ルーマニア生まれ。同作の舞台となっているのはニューヨークですが、スタン自身は12歳でニューヨークに移住、2002年にアメリカに帰化しているそう。
スタン演じるマックスは、亡き富豪の息子という設定ですが、母親のマデリーン役を務めているのが、以前ご紹介したジュリアン・ムーアです。
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■母親の恋人と向き合えば
未亡人となった母には、すでに新しい恋人がおり、息子としてその現実に対峙しなければならない。大人になったとはいえ、「母親の恋人」に対する心情は、なかなか複雑なものがあるはずです。
そして、複雑な人間関係に巻き込まれていくスタンの複雑な表情変化に、注目したいところです。
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■複雑に変化する記憶
そうした一筋縄ではいかない複雑なキャラクターが似合う印象のスタン。そんな彼の一番のおすすめ出演作は、マーベルコミックのヒーロー、バッキー・バーンズを演じた『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年)でしょう。
本作は、クリス・エヴァンス扮するスーパーヒーロー、元軍人のキャプテン・アメリカの活躍を描く実写版シリーズ。スタン演じるバッキーは、元はキャプテン・アメリカの親友でしたが、悪の組織によって洗脳され、最強の暗殺者ウィンター・ソルジャーとして、キャプテン・アメリカと敵対することになるのです。
ですが、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』では、バッキーは洗脳がとけ、昔の親友の記憶を思い出します。この変化は、ストーリー展開のおもしろさもさることながら、スタンの怪演による部分も大きく、きっと胸に迫るものがあるでしょう。
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(文/fumumu編集部・尾藤 もあ)