立場の違いを利用して、部下や後輩に嫌がらせをするパワーハラスメント。「パワハラ」という言葉が世間に浸透して随分経ちますが、いまだに態度の悪い上司は消えていないようです。
今回は、パワハラ上司を撃退した具体的な方法について、fumumu取材班が話を聞いてきました。
①すべてを記録しておく
「上司にされていたことを、すべて記録していました。パワハラをしてくる上司の、さらに上の人たちとの話し合いでとても役に立ちましたよ。
『◯月◯日:◯◯と怒鳴られた。肩を叩かれた』など、日付も忘れずに! 記憶だけで話し合いに持ち込んでも、記憶違いだと言われてしまう可能性もあるから。
あと、記録しておくと、客観的に自分がやられていることを把握できるんです。パワハラをされていると『自分が悪いんだ』と精神的に追い込まれる危険性もあるので…。メモを確認することで『自分のされていることはおかしい』と、冷静に考えられるようになります」(30代・女性)
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②無視して味方を作る
「できれば、味方を多く作っておくのがおすすめです。パワハラをしてくる人は、常識が通じないことが多いから。ひとりで戦おうとしても、理不尽な対応をされてさらに苦しい立場になってしまう可能性もありますよ。
私の場合は、ある先輩にひどく冷たくされていて。自分以外にも被害者がいないか探したら、結構な数の人がその先輩の被害に合っていたんです。
その人たちとタッグを組んで、上司に直談判しました。告発すると逆上する人もいるけど、味方を作っておいたので、その人たちと協力して自分を守ることができました」(30代・女性)
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③人事部長に相談した
「あからさまに私にだけ暴言を吐いてくる先輩がいて、耐えられなくて上司に相談したんです。でも、上司も上司だったんですよね。『気にしすぎだろ』『そんなに弱くてどうすんだよ』と、まったく取り合ってくれなくて…。
へこたれそうになったけど、同期の子が励ましてくれて、人事部長に個人的に相談したんです。結果的には、希望した別の部署に私を移動してくれました。会社自体はホワイト企業で辞めたくなかったので、あのとき諦めなくてよかったです!
上司と先輩は厳重注意されて、その後は大人しくなったみたいですよ。相談できそうな人がいるなら、部署や管轄を飛び越えてアプローチするのもアリだと思います」(20代・女性)
転職や退職も選択肢のひとつではありますが、会社自体に不満がないなら、自分がそこから去るのはなんだか悔しいですよね。
パワハラ上司のほうを自分の視界から外せるように、外部の弁護士や相談窓口に問い合わせをするのもいいかもしれません。
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(文/fumumu編集部・nana)