日常的によく使う言葉のなかには、意外にも難しい漢字を使う言葉も。
関西弁と思われがちな「喧しい」という言葉、あなたは正しく読めますか?
■「喧しい」って何と読む?
fumumu編集部が全国の10代~60代の男女800名を対象に「喧しい」を何と読んでいるか意識調査を行なったところ、「かしましい」と読むと答えた人が15.6%、「いやしい」と読むと答えた人が2.8%でした。
ちなみに、「かしましい」を漢字で書くと「姦しい」、「いやしい」は「卑しい」となるため、どちらも誤りです。
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■正しくは「やかましい」
なお、『喧しい』の正しい読みかたは「やかましい」。
編集部の調査では、全体で81.5%の人が正しい読みかたを回答。
女性が85.6%に対して、男性が77.0%と、男性に比べて女性のほうが8ポイント高い結果となりました。
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■「喧しい」の意味
「喧」は音読みで「ケン」、訓読みでは「やかま(しい)」のほかに「かまびす(しい)」と読みます。
デジタル大辞泉(小学館)によると、「喧しい」には以下のような意味があるのだそう。
・ いろいろの人が話題にして騒がしい。また、評判が高い。
・こまごまとしていて、めんどうくさい。また、小言が多くてわずらわしい
・きびしい
・好みなどが気むずかしい
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■「喧しい」は関西弁ではなく標準語
関西弁のイメージが強いため勘違いされがちですが、「喧しい」は方言ではなく標準語です。
明治・大正期の日本の近代文学を代表する作家・夏目漱石は現在の東京都出身ですが、作品でも使用されていることから標準語であることがわかります。
また、語源には様々な説があるようですが、日本の古語に由来しているという説では、「いやかまし」「かしまし」などの言葉から変化したのではないかと考えられています。他にもいくつかの説があそうですが、はっきりとしたことはわかっていないのだそう。
この機会にぜひ覚えておきましょう!
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(文/fumumu編集部・丸井 ねこ)