人間の体の部位を表す漢字は「手」や「足」など馴染みのあるものから、漢字で書くとかなり難しい表記をするものも。
例えば『鳩尾』という言葉、どこの部位のことを指し、何と読むか知っていますか?
■『鳩尾』って何と読む?
fumumu編集部が全国の10代~60代の男女800名を対象に『鳩尾』の読みかたに関する意識調査を行なったところ、「はとび」と読むと答えた人が全体で24.6%。続いて、「くるぶし」と読むと思うと回答した人が15.6%でした。
確かに「鳩(はと)」の「尾(お・び)」と書くので「はとび」や「はとお」と読みたくなりますが、体の部位を指す場合この読みかたは誤り。また「くるぶし」は漢字で「踝」と書きます。
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■正しくは「みぞおち」
なお、『鳩尾』の正しい読みかたは「みぞおち」。
編集部の調査では全体で59.8%の人が正しい読みかたを回答していました。また、「はとお」は誤りになりますが、音読みにして「きゅうび」と読む場合もあるそう。
なぜ、鳩の尾と書いてみぞおちと読むのかと言うと、鳩尾が鳩の尾のかたちに似ていたことが由来になっているのだとか。
本来鳩尾は、水を飲んだときに“水が落ちるような感覚のある部位”であることから、元々は「水落ち(みずおち)」と呼ばれ、それが変化して「みぞおち」と呼ぶようになったと言われています。
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■鳩尾が痛い…食中毒等の可能性も
鳩尾の部分には、胃や十二指腸、小腸……といった様々な器官があり、この部分が痛む場合には、こうした臓器に何らかの異常がある場合もあるといいます。
食べ過ぎによる胃の不快感などは素人判断で放置してしまいがちですが、鳩尾の部分が酷く痛む場合は「食中毒」などの可能性も。
厚生労働省の公式ページによると、昨今ニュースなどでも取り上げられている「急性胃アニサキス症」の場合、食後数時間後から十数時間後に、みぞおちの激しい痛み、悪心、嘔吐などの症状が出るそう。鳩尾の部分が酷く痛むなどの症状が出た場合には、早めに医療機関を受診するようにしましょう。
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(文/fumumu編集部・衣笠 あい)