山上容疑者に100万超えの差し入れ 谷原章介「ルールとかって…」

安倍晋三元総理銃撃事件の山上徹也容疑者に100万円を超える支援金が集まり英雄視する向きに警鐘を鳴らす専門家も。

谷原章介

11日、朝の情報番組『めざまし8』(フジテレビ系)で、安倍晋三元総理銃撃事件で殺人などの疑いで送検された山上徹也容疑者に「差し入れ」が集まっていると報道。

実際に現金を差し入れした人物に電話インタビューも行い、反響を呼んでいます。



■「山上徹也は英雄」というSNSの声も

去年7月に安倍晋三元総理が銃撃されて死亡した事件で送検された山上容疑者は、10日に5か月半の鑑定留置を終え奈良西警察署に移送されました。

犯行の動機として、「母親が宗教団体の信者でのめり込み多額の寄付をして破産したので絶対に成敗しないといけないと思った」と語っている同容疑者。

今回の事件がきっかけとなり旧統一教会の問題点が明るみに出たためか、一部の賛同者から寄付や差し入れが殺到。

100万円を超える現金が集まり、番組内では「やっぱり山上徹也は英雄でしたね。山上徹也がしたことは正しかった」と英雄視するSNSの書き込みも紹介しています。



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■支援金は送ったが「殺人はよくない」

番組内では、実際に現金3,000円を送金したという男性に電話取材を実施。男性は自身も宗教3世だとしながら、「生い立ちとか事件の背景を見てちょっとあの個人的には同情せざる得ない部分があってそれで支援をさせていただきました」と告白。

家族の宗教献金による悩みは「共感せざる得ない」として、「支援金は送ったものの殺人はよくないし英雄視することはない」と複雑な心境を垣間見せていました。

一方で、山上容疑者を英雄視する「SNS投稿主」に話を聞いたところ「山上容疑者が英雄なのはたくさんの宗教被害者を救ったからです」とのべており、一定数の支持者がいることが予想されます。



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■現金の差し切れについては原則自由

山上容疑者の親族の話によると、同容疑者のもとへは100万円を超える支援金やお菓子衣料品・などの差し入れが届いており、消費しきれないものは本人の意志として児童養護施設などに寄付しているとのこと。

司会の谷原章介さんは、元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士に「差し入れはルールと買ってないんですか?」と質問し、若狭弁護士は、「少なくとも現金の差し切れについては、ほとんど原則可能だと思います」と回答。

物品に関しては、比較的自由度が高いものの「逃走に使われたりとか、自分の体を傷つけたりとかあるいは自殺を企てたり人を傷つけたりとか…危険なもの。もとよりカッターナイフだとか紐やなんかとか…そういうものは差し入れができない」など、細かいルールについて説明しました。



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■殺人と宗教問題「分けて考えなきゃいけない」

若狭弁護士は今回の宗教問題には一定の理解を示しつつ、英雄視する向きについてはバッサリ否定。

「問題があるやつは射殺してしまえ」という考え方に警鐘を鳴らし、「確かに旧統一教会の問題というのは厳然たる問題としてあるんですけど、それはそれはそれとしてしかしそうだからといって安倍元総理を射殺していいということには決してならない。だからこれをきちんと分けて考えなきゃいけないところなんです」と断言した上で、宗教問題と殺人について「とにかくそれを区別して考えるってことが大事だと思います」と強調しています。

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(文/fumumu編集部・星子

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