ト二・コレット『イン・ハー・シューズ』(2005年):「イケジョ」作品のススメ
イケてる女優「イケジョ」のススメ:ト二・コレット。繊細な表情変化。
いつも美しく、輝きを放ち続けるイケてる女性、「イケジョ」出演のおすすめ作をご紹介する本企画。
今回は、『ドリーム・ホース』の公開を記念して、本作で主人公の馬主になる主婦ジャン・ヴォークスを演じているト二・コレットです!
■オーストラリアの代表格
1972年11月1日、オーストラリア生まれのト二・コレットは、オーストラリアが誇る実力派女優の1人。
オーストラリア国立演劇学院卒業後、1994年には、『ミュリエルの結婚』でオーストラリア映画協会賞主演女優賞受賞、同時にゴールデングローブ賞主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門)にノミネートされました。
同作でわがままボディの主人公を演じるために、体重を約20kg増やして臨んだのは有名な話です。こうした体当たり演技が評価され、以降、ハリウッドでも活躍しています。
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■夢をのせた競走馬
1月6日公開の『ドリーム・ホース』では、イギリス・ウェールズの村に暮らす平凡な主婦ジャンに扮しています。
単調な生活にうんざりしていたジャンは、ある日、共同馬主の話を聞き、競走馬を飼育することを思いつきます。そして、村人たちに呼びかけ、約20人から成る馬主組合を結成。彼らが育てた競走馬は、「ドリームアライアンス(夢の同盟)」と名づけられ、レースに出場するのですが…?
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■『彼女の立場に立ったなら』
『ドリーム・ホース』は実話をもとにしているそうですが、こうしたヒューマンドラマからコメディ、ホラーまで、どんなジャンルでもこなす演技力の高さがトニ最大の魅力。
そういう意味では、物語の序盤で登場した人物が、ストーリーが展開するにつれ、徐々に変化していくような役が得意な印象です。
その確かな演技力に裏打ちされた変化を一番堪能できるのが、2005年の『イン・ハー・シューズ』だといえるでしょう。
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■女性としての生き方に迷った時
『イン・ハー・シューズ』は、ジェニファー・ウェイナーの同名小説を実写化したヒューマンストーリーで、性格の違う姉妹の姿を描いています。
同作でトニが演じるのは、姉のローズ。弁護士として成功をおさめていますが、自分の容姿に自信が持てないキャラクターです。一方、妹のマギー(キャメロン・ディアス)は、だれもがうらやむ美貌の持ち主。ですが、定職にもつかず、ローズのボーイフレンドを寝取るような問題児です。
かなり古い作品ですが、一見だれもがうらやむ成功者であるものの、内面ではコンプレックスを抱えているローズの心情は、現代の女性にも通じるものがあるはず。やがてローズも自分の人生を見つめなおすようになるのですが、その表情の変化はさすがトニならでは。
女性としての生き方に迷った時に観れば、きっとヒントを与えてくれる良作です。
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(文/fumumu編集部・尾藤 もあ)