アダム・ドライバー『マリッジ・ストーリー』(2019年):「イケメン」作品のススメ
アンダー40俳優「イケメン」のススメ:アダム・ドライバー。人間らしい感情変化。
年を重ねるごとに、ますますかっこよくなるイケてるおじさま「イケオジ」になるのが確実の、イケメン俳優出演のおすすめ作をご紹介する本企画。
今回は、『ホワイト・ノイズ』の公開を記念して、本作で主人公の大学教授ジャック・グラドニー役を務めているアダム・ドライバーです!
■原作は全米図書賞受賞の名作
現在公開中の『ホワイト・ノイズ』は、1985年に出版され、同年、全米図書賞を受賞したアメリカ人作家ドン・デリーロによる同名小説が原作。
大学教授ジャック・グラドニーと、その家族の住む街が、有害物質に汚染され、彼らの死に向かう恐怖を描いています。
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■クールな悪役と違う人間くささ
同作で、ジャックを演じているのが、1983年11月19日、アメリカ生まれのアダム・ドライバー。
SF映画の金字塔『スター・ウォーズ』シリーズ新三部作(2015年~2019年)の悪役、カイロ・レン役で知られていますが、いつもクールなレンとは違い、同作では、家族と共に災害から逃げようと、人間らしい複雑な表情をいくつも見せています。
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■圧巻の複雑な感情変化
一貫した冷静な表情も、死に怯える人間くさい表情も、見事なまでに演じ分けられるのが、ドライバー最大の魅力。海兵隊員、ジュリアード音楽院出身といったユニークな経歴から、その魅力が培われたのかもしれません。
そんなドライバーの人間らしい表情をいくつも堪能できるのは、『マリッジ・ストーリー』(2019年)。
タイトルは『結婚物語』ですが、描かれているのは、ドライバー演じる演出家のチャーリー・バーバーと、その妻で女優のニコール(スカーレット・ヨハンソン)の離婚に至るプロセス。物語は淡々と進んでいきますが、そこは一度は愛し合った者同士、複雑な感情が去来するはずで、ドライバーとスカーレットの表情変化は圧巻。思わずそれぞれの立場に、共感してしまうでしょう。
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(文/fumumu編集部・尾藤 もあ)