メル・ギブソン『ポカホンタス』(1995年):「イケオジ」作品のススメ
オーバー40男優「イケオジ」のススメ:メル・ギブソン。「強い」信念の是非。
年を重ねるごとに、ますますかっこよくなるイケてるおじさま、「イケオジ」出演のおすすめ作をご紹介する本企画。
今回は、『ホット・シート』の公開を記念して、本作で爆弾処理班隊員ウォレスを演じているメル・ギブソンです!
■安定の警察官役
メル・ギブソンといえば、『マッドマックス』シリーズ、『リーサル・ウェポン』シリーズのアクション映画で名を馳せたレジェンド・イケオジの1人です。1956年1月3日、アメリカ生まれのギブソンが演じているのは、両シリーズとも警察官。そのせいか、ギブソンが警察官役として登場する作品は、観客に安心感を与えるような気も。
『ホット・シート』では、久々にギブソンがアクションを披露しており、60分で椅子に仕掛けられた爆弾を処理すべく奮闘する、ベテラン爆発物処理班隊員に扮しています。
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■「強い」信念の是非
アクション俳優として名高いギブソンですが、プライベートでは、熱心なカトリック信者として知られています。その思想は、時に物議を醸し出すことも。
監督として制作した『パッション』(2004年)は、イエス・キリストが処刑されるまでの12時間を描いた作品ですが、興行的には成功したものの、猛烈な抗議を受けたのは有名な話です。
つまりそれほどギブソンの信念は、「強い」という証拠なのでしょう。
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■声だけで通す「強い」信念
それが正しいかどうかは別にして、ギブソンの演じる役や手がける作品には、「強い」信念が存在します。
そういう意味で、ギブソンがその声だけで信念を通す役を演じている『ポカホンタス』(1995年)が一番のおすすめ。
同作は、17世紀のアメリカを舞台に、インディアンのポカホンタスと、イギリス人開拓者ジョン・スミスの恋を描くディズニーアニメーション。古い作品ですが、ポカホンタスと、ギブソンが声をあてているジョン・スミスは、実在の人物のため、史実上ラブストーリーとしてはいかがなものか、物議を醸し出しました。
ただ、純粋なラブストーリーとしては秀逸で、現代では特に問題にならない異人種同士の恋愛を扱っており、最後、2人の選ぶ結末は、「強い」信念による部分が大きくなっています。ギブソンの声に宿る信念は、はたしてどんな選択をするのでしょうか?
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(文/fumumu編集部・尾藤 もあ)