ルーク・エヴァンス『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』(2011年):「イケオジ」作品のススメ
オーバー40男優「イケオジ」のススメ:ルーク・エヴァンス。放つ独特の艶。
年を重ねるごとに、ますますかっこよくなるイケてるおじさま、「イケオジ」出演のおすすめ作をご紹介する本企画。
今回は、『スクルージ:クリスマス・キャロル』の公開を記念して、本作のケチな主人公、エベニーザ・スクルージの声をあてているルーク・エヴァンスです!
■クリスマスに守銭奴の商人が
現在公開中の『スクルージ:クリスマス・キャロル』は、1843年に出版されたイギリスの文豪チャールズ・ディケンズの小説『クリスマス・キャロル』を原作にした、ミュージカル仕立てのアニメーション映画。
クリスマスの前の日、守銭奴の商人エベネーザ・スクルージの元に、共同経営者だったジェイコブ・マーレイの幽霊が現れます。マーレイと3人の幽霊たちに導かれ、過去、現在、未来を旅することになったスクルージ。はたしてその旅の終わりには、何が待っているのでしょうか…?
関連記事:おうちで映画三昧:「イケオジ」作品のススメ ⑬ジム・キャリー
■板についてきた悪役
この守銭奴スクルージの声をあてているのが、1979年4月15日、ウェールズ生まれのルーク・エヴァンス。
2013年の『ワイルド・スピード EURO MISSION』で演じた犯罪組織のボス役や、2017年の『美女と野獣』で扮した「美女と野獣」の恋路を邪魔する村の英雄役など、すっかり悪役が板についてきた印象で、強欲なスクルージ役もぴったりといっても過言ではありません。
関連記事:ライアン・ゴズリング『ラ・ラ・ランド』(2016年):「イケオジ」作品のススメ
■その正体は芳香を放つ艶
ですが、なぜかエヴァンスには、香り立つような艶っぽさがあり、演じる悪役は、絶対ダメだとわかっているのに、つい吸い寄せられてしまう独特の芳香を放っているイメージがあります。
そのあでやかさが一番堪能できるのが、『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』(2011年)。
フランスの文豪アレクサンドル・デュマが1844年に発表した小説『三銃士』を原作に、主人公の青年ダルタニアンと、アトス、ポルトス、アラミスという3人の銃士が、王妃の首飾りを取り戻すべく戦う姿を描いています。
その中でエヴァンスは、女性関係が派手だとされるキャラクター、アラミスを好演。ゲイを公言しているエヴァンスですが、このアラミスには、振り向いてもらえないのを百も承知でも、思わず近づいてしまう艶やかさが全開なのです。
・合わせて読みたい→ライアン・ゴズリング『ラ・ラ・ランド』(2016年):「イケオジ」作品のススメ
(文/fumumu編集部・尾藤 もあ)