ハリー・スタイルズ『僕の巡査』(2022年):「イケメン」作品のススメ
アンダー40俳優「イケメン」のススメ:ハリー・スタイルズ。絶妙で繊細な奏で方。
年を重ねるごとに、ますますかっこよくなるイケてるおじさま「イケオジ」になるのが確実の、イケメン俳優出演のおすすめ作をご紹介する本企画。
今回は、『ドント・ウォーリー・ダーリン』の11月11日公開を記念して、フローレンス・ピュー演じるアリスの夫、ジャック・チェンバーズを演じているハリー・スタイルズです!
■ワン・ダイレクションのメンバーとして
1994年2月1日、イングランド生まれのハリー・スタイルズといえば、イギリスの人気ボーイズグループ「ワン・ダイレクション」のメンバーとしておなじみ。グループは2016年から活動を休止していますが、メンバーそれぞれがソロで活躍しているのは、ファンにはうれしいかぎりです。
そんなハリーは、ソロシンガーとしてだけではなく、俳優としても活躍。2017年の『ダンケルク』でスクリーンデビューしています。
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■リアルとミステリアス
同作は、第二次世界大戦時代、フランスのダンケルク港に追いつめられた40万人の連合軍兵士の救出劇を描いた大作。ハリーはイギリス陸軍二等兵、アレックスを演じ、死地に立つ極限状態の兵士をリアルに表現しています。
11月11日公開の『ドント・ウォーリー・ダーリン』では、一見完璧な夫ジャックを好演。ところが、何か秘密を抱えているようなキャラクターをミステリアスに演じています。
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■情感豊かな歌に裏打ちされた演技
長編映画への出演はまだ少ないハリーですが、その中でも一番のおすすめ作は、2022年の『僕の巡査(原題:My Policeman)』。
イギリス人作家ベサン・ロバーツの同名小説を実写化した本作は、同性愛が許されなかった1950年代を舞台に、警察官トム(ハリー)、その妻マリオン(エマ・コリン)、博物館キュレーターのパトリック(デヴィッド・ドーソン)の奇妙な三角関係を描くラブストーリーです。
マリオンと同じ女性として観ると、夫トムの不誠実さには辟易するのですが、とまどいながらも愛に揺れ動くトムの切なさには、思わず共感してしまうほど。ミュージシャンとして、情感豊かに歌を奏でるハリーだからこそ出せる絶妙で繊細な表情は、観る者の胸を打つのは間違いありません。
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(文/fumumu編集部・尾藤 もあ)